東京が「世界で最も豊かな都市」に…日本から2つの都市圏がトップ10入り、アジア各都市が躍進
<米誌が発表した2025年版「世界で最も裕福な都市」ランキングで、東京が米ニューヨークを抑えてトップに。アジアの各都市が上位に名を連ねる結果となった>
2025年、東京が「世界で最も裕福な都市」としてトップの座に立った。米ビジネス誌「CEOWORLD」によると同都市のGDPは2.55兆ドルに達し、アメリカの都市が多数を占めるランキングで1位となった。同誌は、数十年にわたる技術革新の成果が東京の経済力の基盤になっていると分析する。 【ランキング】東京が「世界で最も豊かな都市」に...日本から2つの都市圏がトップ10入り、アジア各都市が躍進 CEOWORLD誌のランキングは、世界各国の300都市を対象に行われた調査に基づいたもの。同誌はこれらの都市について、「グローバル経済の中核を形成しており、資本・イノベーション・影響力の面で他の追随を許さない」と評している。 都市の豊かさは単に人口規模や物理的なインフラ整備だけではなく、「イノベーションの密度、制度の強靱さ、資本の流動性」を反映するものだと、同誌は年次報告書の中で述べている。そのなかで、日本の首都である東京の経済力は、数十年にわたる技術革新、自動車工学、精密製造業の積み重ねによって築かれたものだと指摘した。 ■比類なき精度を誇る東京の交通、金融、産業のシステム 「東京は今なお、業務遂行の精度、技術の洗練度、そして規律ある経済的なガバナンスの面で、他都市の指標であり続けている。日本の首都は、革新性とインフラの融合において群を抜いており、交通システム、金融ネットワーク、産業サプライチェーンは比類なき精度で機能している」と記している。 ランキング2位となったニューヨーク都市圏は、世界金融の中心地であると同時に、活発なスタートアップ・エコシステムを擁している。3位のロサンゼルスは、エンターテインメント産業に加え、急成長中のテクノロジーおよび航空宇宙分野の経済基盤を持つと、同誌は分析している。 さらに同誌によれば、「トップ10の都市だけで、世界のGDPのおよそ3分の1を占めており、イノベーション、資本の流れ、国際競争力を牽引する都市圏に経済力がますます集中していることを示している」という。 ランキング上位25都市のうち、アメリカからは「シカゴ都市圏」「サンフランシスコ湾岸地域」「ワシントン都市圏」「ダラス・フォートワース」「ヒューストン都市圏」「ボストン都市圏」「シアトル都市圏」「フィラデルフィア都市圏」「アトランタ都市圏」「シリコンバレー」がランクインした。 ■日本、韓国、中国......アジアの各都市が躍進 一方、アジアの存在感も際立っており、2025年のランキングには世界経済の重心がアジアにシフトしつつあることが反映されていると、同誌は分析している。 日本から2つの都市圏がランクインしたほか、韓国のテクノロジーやエレクトロニクス、デジタル・イノベーションの発達の恩恵を受けたソウルが5位に入った。中国で最上位になったのは、上海の10位。世界的な金融と物流のハブへの変革が進んでいることを背景としている。中国の首都である北京は11位だった。 都市のランキングは、生活の質や富の創出を支えるエコシステムによって決定づけられる。CEOWORLD誌は「人材の誘致力、ビジネス環境、イノベーション能力、そして国際的なアクセス性のすべてが重要な要素となる」と指摘する。 さらに今後は、持続可能な都市計画、気候変動への強靱性、技術適応力が長期的な繁栄の重要なカギになるとし、次のように記した。「最も成功する都市とは、経済成長と持続可能性、そして包摂性のバランスを取りながら、柔軟に方向性を変えることができる都市である」
ロバート・バーセル、ジョン・フェン