「みんなで大家さん」総額64億円の出資集めたとみられる"神バナナ"の実態は?「栽培施設」あるとされる九州3か所を直撃 代表A氏を追い奄美大島へ向かうも...あったのは荒れ果てたビニールハウスと空っぽのプレハブ【追跡取材第3弾】
鹿児島・指宿市の施設では「神バナナ」と無関係の会社がハウスを借りていて…
続いて、鹿児島県指宿市の施設へ。ビニールハウスの中をうかがってみると… (記者リポート)「外から見る限りでは葉物野菜を育てているように見えます」 ハウスで働く人に声をかけ許可をもらって中へと入ります。 そこにあったのはバナナではなく、なんと小松菜。今年7月から「神バナナ」とは無関係の会社がハウスを借りて栽培しているといいます。 さらに3か所目、鹿児島県南九州市の施設も訪れましたが、こちらもバナナの木はなく何か、野菜の芽のようなものが生えているだけでした。
「神バナナ」の本社は閑散 代表A氏の家はもぬけの殻
バナナ栽培が行われていないのにどうやって賃料を払うのでしょうか。 「神バナナ社」の代表電話やメールに連絡しても応答はなく、南九州市内にある本社は人の出入りはなく閑散としていました。 「神バナナ社」は商品の分配金が止まった今年7月の直後まで、「A氏」という人物が社長を務めていました。 鹿児島県内のA氏の自宅とされる家も訪ねましたが、応答はありません。敷地の外から中を覗いてみると… (記者リポート)「家の中は家財道具が一つも無くもぬけの殻ですね」 近隣住民によると、1か月ほど前に理由も言わず引っ越していったといいます。
A氏を訪ねるため奄美大島へ行くも…見つかったのは荒れ果てたビニールハウス
A氏はどこにいるのか。取材を進めると、A氏が今も別会社で社長を務めていることが分かりました。その会社は「奄美バナナ株式会社」。 鹿児島県の離島・奄美大島。ここに「みんなで大家さん」の商品の一つで、A氏が社長を務める「奄美バナナ株式会社」があります。 「神バナナ」と同じ仕組みで、「みんなで大家さん」が「奄美バナナ社」に出荷施設を貸し出し、その賃料収入を分配するとして18億円を集めたとみられます。 「奄美バナナ社」は、52棟のビニールハウスでバナナを育て出荷していることになっていますが… (記者リポート)「ビニールハウスは荒れ果てています。どのハウスの中も雑草しか生えていません」 ビニールがかかっておらず骨組みがむき出しで、一部は屋根にツタまで生える有様です。ハウスは確かに50棟近くありましたが、いずれも長期間放置されているように見えます。 島内にはバナナの出荷施設とされる建物もありましたが、社長のA氏や従業員の姿はありませんでした。 (近隣住民)「2年前くらいまで苗を植えていた気がするんですけど、それ以降は植えていない」 (近隣住民)「(放置されて)2年くらいは経つんじゃないかな。(Q2年くらいはあの状態?)そうです」 さらに、登記簿上、「奄美バナナ社」の本社がある場所へと行ってみると、そこには空っぽのプレハブが2つ並んでいるだけでした。 MBSは「みんなで大家さん」に対し「神バナナ」や「奄美バナナ」の実態や採算性について問い合わせましたが、期限までに回答はありませんでした。 (2025年11月28日放送 MBSテレビ「よんチャンTV」内『特命取材班スクープ』より)