アメリカでは80人前後男性助産師がいますが、アメリカの助産師と日本の助産師はかなり違います。まずは学位。アメリカでは助産師学校は大学院です。学位として助産師を修士号で取って初めて試験が受けられますし、その後研修制度もありほぼ日本の産婦人科医と同様の機能をしています。会陰切開や会陰縫合を医師なしでやれますし、薬の処方や経膣分娩も独立して行えます。帝王切開や機械分娩はできないですが。父親学級の指導や助産師学校の教員として活躍されてる方たちが多いです。他に男性で助産師ができるイギリスやオーストラリアも同様です。
それでも男性助産師は女性助産師の1%未満です。アメリカで看護師をしていますがいまだかつてお会いしたことはないです。仮に出会ったとしても私は自分が出産した時にチャンスがあっても選ばなかったと思います。結局のところ私と同じようにほとんどの妊産婦さんが選択しないからです。性別のせいで道が閉ざされるとかではなく、国家資格の仕事内容の区別と需要の問題なので一概に「夢が奪われている」訳ではないと思います。