須藤輝彦|『たまたま、この世界に生まれて──ミラン・クンデラと運命』(晶文社)

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須藤輝彦|『たまたま、この世界に生まれて──ミラン・クンデラと運命』(晶文社)
@t_pseudo
文学者。研究、翻訳、批評に助教。M. クンデラを中心に、チェコと中欧、啓蒙期の文学・思想に関心あり。共訳書にA.ツィマ『シブヤで目覚めて』等。集英社新書プラス、『文学+』WEB版、『ゲンロン』、『文藝』、『ユリイカ』、『文學界』(「新人小説月評」)、『新潮』、『世界』等にも寄稿。現在『群像』にて「運命の文学史」連載中!

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なんと明日のイベントに合わせて公開してくださった、東大 U Tokyo BiblioPlazaでの自著解説です!! 出版から一年以上も温めた(というかお待たせした)文章、いい感じに発酵しているようないないような。 あらためまして、ご笑覧ください!
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UTokyoBiblioPlaza
@utokyobiblio
東京大学|UTokyo BiblioPlaza - 人文社会系研究科・文学部 須藤輝彦 助教による著作物『たまたま、この世界に生まれて - ミラン・クンデラと運命』の解説を公開しました。 運命という言葉を聞いて、みなさんはどのようなことを思い浮かべるだろうか? u-tokyo.ac.jp/biblioplaza/ja
こちらの「教員の賛同文」にあった鈴木南音さんの文章。数年前に学費が値上げされた千葉大の惨状がリアルに書かれている。 良くないと思うよ、ほんと。
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学費値上げ反対緊急アクション 🌟大学自治と学費問題をめぐる討論&学生学会
@no_raise_ut
トレンド入りしました。
東大の学費値上げ
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#東大の学費値上げ #東大の学費値上げに反対します トレンド入りしました☺✨!! #学費を上げるな #教育は権利だ 皆さんのお声がどんどん大きく聴こえてきます📣 食いとめましょう。変えましょう💪 署名はこちら👇👇 change.org/no_raise_ut 教員の賛同文はこちら👇 note.com/no_raise_ut/n/
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先月、ちょうど見てきました。後ろから抱きついてるのが件のメルザル、ヤケイです。抱きつかれてる方はマルオといって、群れでは一番下っ端。仲睦まじく見えても、マルオはヤケイにぜんぜん気がなく、ほんとは逃げたいんだけど、ボスだけに無碍にはできず、大人しくしていると。サル社会も大変です。
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まぁなんというか、いまどき(少なくとも30代以下)のインテリなり知識人にとって、たとえば文系大学院生にしても、日本の文芸批評的な伝統にほとんど触れたことがないというのはわりと普通のことだと思いますね。それくらい、とっくのむかしに批評と研究は分断されてる。
「今、面白いと思う作家は」と氏は話を続ける。「クンデラ、リョサ、グラスの三人だと思います。」「クンデラの『存在の耐えられない軽さ』に小説の全てがつまっている。最初はわからないけれど、読みすすめるとそのすごさがわかってきます」 大江健三郎へのインタビュー(『Switch』1989年8月号)より
たしかにここ20年そこらでいわゆる博覧強記の価値は下がったが、にしても幅広い読書とか視野の広さが必要なくなったわけではない。たんに多く人がそういう学際的な知のあり方について行け/行かなくなった。そしてもちろんアカデミアの研究者には専門外の本を読む暇とインセンティヴがなくなった。
執筆や推敲で追い込まれすぎてほとんど自分の文書しか読んでいない状態が続くと、どんどん「内なる読者」が批評能力を失い、最後にはそれが良いものなのかどうかすらよくわからなくなってくる。そういう意味でも、煮詰まったときこそ他人が書いたものを読むのが大事だ。我が内なる批評家よ再生せよ。
「結局のところ、わたしたちは戦争人間なのだ」と書いたスヴェトラーナ・アレクシエーヴィチの言葉は、いま果てしなく重いな。『セカンドハンドの時代』の序文、「加担者の覚え書き」。ここだけでも読んだほうがいい。彼女は言う、「古くさい思想が復活している」……
なんと、クンデラについてのドキュメンタリー映画が10月初めにパリでプレミア公開されるらしい。その名も『ミラン・クンデラ――冗談から無意味へ』。監督はMiroslav Šmídmajer。チェコでは9/25にプラハのブックフェアでお披露目され、10/21から一般公開とのこと。ビックリだ。
ということで、初の単著『たまたま、この世界に生まれて──ミラン・クンデラと運命』が予約開始となりました! クンデラか運命か文学かに関心のある方なら、なにかしら得るものがあるんじゃないかと思います。 けっして安くはないですが(博論本のなかではかなりお安いほうですし)、なにとぞ!!
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晶文社
@shobunsha
#予約開始 #3月22日発売 #クンデラ #存在の耐えられない軽さ 須藤輝彦『たまたま、この世界に生まれて──ミラン・クンデラと運命』 晶文社 shobunsha.co.jp/?p=8055 版元ドットコム hanmoto.com/bd/isbn/978479 アマゾン amazon.co.jp/dp/4794974167 運命、この文学的なるもの
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クンデラというのは、普通に読めば物語批判の人であり運命批判の人。彼にとっての小説とは一言で言うと、単純な「ストーリー」を散文性によって乗り越える、というかたちをとっている。だけどなぜか運命だけは残る。僕は博論本で敢えてその意味と根拠を(逆張り的に?)、掘っていったところがある。
昨年他界した小説家ミラン・クンデラについて、Webゲンロンでエッセイを書きました! チェコ国内と国外でのクンデラ評価の落差に焦点を当てた文章ですが、多くの人に面白がってもらえる内容になったかと思います。クンデラに興味のある方も、ない方もぜひ!
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ゲンロン編集部@『超SF創作マニュアル』『民族の平和的共存は可能か』好評発売中!
@genronedit
🆕webゲンロン、特別寄稿!🆕 小説家ミラン・クンデラの研究者で、プラハに滞在中の須藤輝彦さん @t_pseudo によるエッセイを公開しました。世界的な評価とは裏腹に、出身地のチェコではむしろ「嫌われている」というクンデラ。「世界文学」と「国民文学」のあいだを考えます。webgenron.com/articles/artic
ついにクンデラが新書になります! 最近あらためて注目されている、射程の広いテクスト。要チェック!!
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kenichi abe 阿部賢一
@kenichi_abe_
情報公開。 ミラン・クンデラ『誘拐された西欧、あるいは中欧の悲劇』(阿部賢一訳、集英社新書)、4月17日発売。 shueisha.co.jp/books/items/co
『BRUTUS』12月号の特集「理想の本棚」で、魚豊さんがなんと拙著『たまたま、この世界に生まれて──ミラン・クンデラと運命』を取りあげてくださっている!! 「時と場を超えた師弟関係を感じるアツい一冊」ということで、さながら『チ。』の登場人物になった気分だ…… ありがたすぎます!!!😭
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阿部賢一先生との共訳書、モラヴィア美術館『美術館っておもしろい!』。河出書房新社より本日発売です。副題の通り、美術館の歴史から展覧会の舞台裏まで、しっかりした内容ながら遊び心にあふれた良い本だと思います。意外と類書もない気がする。ボローニャブックフェア特別賞受賞。ぜひご覧あれ!
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本日11月22日付の読売新聞に、クンデラ『存在の耐えられない軽さ』の紹介記事を寄稿しました! 多くの人の関心を引くよう、初読のときの感動をたどりながら書きました。人生を変えた小説を全国紙で紹介するという夢みたいな場を与えて頂き、感謝に堪えません。機会があれば、ぜひ覗いてみてください!
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須藤輝彦『たまたま、この世界に生まれて──ミラン・クンデラと運命』、ついに本日発売です。10年以上にわたる僕の研究の集大成で、クンデラか運命か文学か、チェコか中欧か世界(文学)かに関心のある方なら、なにかしら得るものがあるのではないかと思います! なにとぞどうぞ!!
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晶文社
@shobunsha
#予約開始 #3月22日発売 #クンデラ #存在の耐えられない軽さ 須藤輝彦『たまたま、この世界に生まれて──ミラン・クンデラと運命』 晶文社 shobunsha.co.jp/?p=8055 版元ドットコム hanmoto.com/bd/isbn/978479 アマゾン amazon.co.jp/dp/4794974167 運命、この文学的なるもの
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ミラン・クンデラがフランツ・カフカ賞受賞!!当然といえば当然であります。個人的にはかなり嬉しいけども。 あと取るべきなのはノーベ(略 world-today-news.com/milan-kundera-franzkafka-soc.cz/clanek/milan-k
研究に一区切りつくと歴史をおさらいしたくなる人間なので、最近出た『もういちど読む山川世界史 PLUS』を読んでるが、これ、通史ものとしてはかなり良いのではないか。ちゃんと時代の勘所が「入ってくる」文章で書かれている。中高生のときにこれがあれば、僕ももうちょっと世界史ができたハズ…笑
沼野充義•松永美穂•阿部公彦•読売新聞文化部編『文庫で読む100年の文学』。現在に至る100年間の世界&日本文学から100冊の文庫を選んで紹介する本。豪華執筆陣に混じり、僕もクンデラで書いております! 巻末にはしっかり年表がついていて、例えば1984年が「世界文学当たり年」だったことがわかる。
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6/15(土)、明治学院大学白金キャンパスにてクンデラ追悼シンポジウムを開催します! 初期代表作を基にした映画『冗談』の上映+解説+ディスカッションという豪華なプログラム。ローベル柊子さんの司会で、僕もペトル・ホリーさん、阿部賢一さんとのディスカッションに参加します。
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僕はいわゆる文学研究にもいわゆる日本の文芸批評にも、というか後者からより大きな影響を受けながら研究を続けている珍しいタイプなので、いまの分断をたんにもったいないと感じているわけですが、これはどちらかというと僕らより上の世代の、僕らを教育した人たちの姿勢の問題だと思うよ。
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一時期「学際性」とか「越境」がもてはやされ、いまでもその残り火がなくはないが、結局そういうものの良し悪しを測る基準はとうぜん個々の専門家集団には存在せず、測れるとしたらそれこそ視野と懐の広い「教養ある」個人しかいないわけで、そういう人間がいなくなることはやっぱ普通に問題ですよね。
これだぁぁあああ!!! 実力ある書き手が評価されると嬉しぃい!!
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須藤輝彦|『たまたま、この世界に生まれて──ミラン・クンデラと運命』(晶文社)
@t_pseudo
クラスナホルカイ・ラースロー『北は山、南は湖、西は道、東は川』。これはまったく新しい小説。新しいだけじゃなく良い。「源氏の孫君」が現代の京都に降りたち、幻の庭園を探すという話。厄災の気配をつねに纏う独特の世界観。モノと自然へ絡みつく文体。あまり教えたくなかったが、ぜひお試しあれ。
昨夜、チェコ共和国より帰国し、自分で書いたはじめての書籍を手に取った。 立派な本だ。軽薄な僕自身には、分不相応とすら思えるほど。 あらためて、拙著の出版に携わって頂いた方々へ──とくに編集者の吉川浩満さん、そして装丁家の松田行正さんと杉本聖士さんへ──心より感謝したい。
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