カネがなくなると過激発言で目立とうとする…

 一方、大津氏らは3億5千万円にのぼる党からの立花氏への貸し付けについて追及している。代表だった立花氏個人に対して無担保で貸し付けられて回収不能になっており、使途も不明だという。大津氏らは一部を私的に流用した疑いが強いとして、5月27日、警視庁に対して業務上横領の疑いで刑事告訴した。

 立花氏はこの3億5千万円について、SNSに投稿した動画などで2億円は2022年の参院選にNHK党から出馬して当選したガーシー氏に支払い、残りは選挙の供託金などに使ったとし、「警視庁としても一応(告訴状が)出てきた以上は受理せざるを得ないと思って受理したという認識です。(中略)当然これは起訴すらされないと考えているので、ご安心ください」と述べているが、ガーシー氏に支払った証拠などは示されていない。

 立花氏は名誉毀損の逮捕容疑以外にこの業務上横領など複数の容疑で告訴されており、捜査はいまだ継続中だ。

 大津氏はこう指摘する。

「立花さんは、過去にもお金がなくなると話題作りに目立つことをしていました。誹謗中傷だったり、デマをまいたり、とにかく目立ってインプレッションを稼ぎ、一部の支持者を惹きつけてお金を集めるんです。今後、同じようなことをより過激にやり出さないか、懸念しています」

(AERA編集部・川口穣)

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