人の体は、「口から入ったもの=食べ物」は安全だと学習し、それ以外の経路(皮膚や鼻など)から入ったものは異物と判断して排除しようとする仕組みを持っています。 そのため、食べられるものであっても皮膚に塗ると「これは異物だ」と認識され、アレルギー反応を起こしてしまうことがあります。 この仕組みを逆に利用しているのが舌下免疫療法です。 スギやダニなど、本来は鼻の粘膜でアレルギーを起こす成分を、舌の下(口の中)から少量ずつ取り入れることで、「これは食べ物のように安全なものだ」と体に覚えさせ、アレルギー反応を起こしにくくしていく治療法なのです。