ヤマハ新型「YZF-R7」がR1直系のIMUと電子制御を獲得し大幅に進化
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ヤマハは、『EICMA 2025』にて新型「YZF-R7(欧州名=R7)」を発表した。従来から幅広いライダーに扱いやすいキャラクターはそのままに、フラッグシップスーパースポーツ・YZF-R1直系のIMU(慣性計測ユニット)と電子制御スロットルを新たに採用。これにより、最高峰に匹敵する高度なライダーエイドシステムを獲得し、車体も大幅にアップグレードされた。 →【画像38枚】ヤマハ新型「YZF-R7」の写真はこちら この進化は、2026年から始まる『ワールドスポーツバイク選手権』を見据えたものだ。R7は、アプリリアRS660/スズキGSX-8Rなどミドルウェイトスーパースポーツが参加するこの新カテゴリーにおける競争力を高めている。 新型R7の最大の特長は、R1譲りの6軸IMUを核とした先進の電子制御システムの搭載にある。バンク角対応トラクションコントロールシステム(TCS)やスライドコントロール(SCS)といった制御に加え、リフトコントロール(LIF)/ブレーキコントロール(BC)システム/エンジンブレーキマネジメントシステム(EBM)/バックスリップレギュレーター(BSR)/ローンチコントロールシステム(LC)といった機能も採用。これにより、ライダーのスキルレベルを問わず、公道からサーキットまで最適なパフォーマンスを安心して引き出せるようになった。 また、シャシーと足まわりも大幅に見直されている。フレーム剛性は向上しつつ、従来モデルと同じ重量を維持。フロントにはフルアジャスタブルの倒立フォークを採用し、バネ下重量の軽減に貢献するスピンフォージドホイールもR7として初めて採用された。 ライダーインターフェイスも一新されており、メーターには5インチフルカラーTFTディスプレイを装備。ヤマハのスマートフォン連携アプリY-TRAC Revにも対応し、ラップタイムやバンク角などの詳細なマシンデータ記録/分析が可能となっている。 カラーオプションは「アイコンブルー」「ミッドナイトブラック」に加え、ヤマハ創業70周年を記念したホワイト×レッドの「アニバーサリーホワイト」も設定されている。新型R7は、そのリーズナブルな価格帯を維持しつつ、公道とサーキットの両方で高度なライディング体験を提供するモデルとして、ミドルクラスSSの新たな流れを加速させるだろう。 ────────── ※本記事はニュースサイト向けのダイジェスト版です。画像付きのフルバージョンはオリジナルサイトに掲載されています。
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ヤングマシン編集部