「戦時」に立つ日本の次期首相 歴史の教訓、生かすとき
Deep Insight 本社コメンテーター 秋田浩之
自民党の新総裁に高市早苗氏が選ばれた。衆院で与党が過半数割れしているので確定ではないが、次の臨時国会で首相になる公算が大きい。
物価対策、年金、医療、賃上げ……。総裁選ではもっぱら目先の問題に焦点が当てられた。
しかし今後、日本の政治リーダーには、さらに重い歴史的な責任が待っている。万が一、戦時になっても国を統治できる体制を、きちんと整えることだ。
戦時体制というと物騒に聞こえるが、決して脅威を...
長年、外交・安全保障を取材してきた。東京を拠点に北京とワシントンの駐在経験も。国際情勢の分析、論評コラムなどで2018年度ボーン・上田記念国際記者賞。著書に「暗流 米中日外交三国志」「乱流 米中日安全保障三国志」。