基本情報

所属
中部大学 人文学部 教授
(兼任)中部高等学術研究所 教授
(兼任)国際人間学研究科 歴史学・地理学専攻 教授
学位
Ph.D(フランス文学)(2005年11月 パリ第4大学ソルボンヌ校)

連絡先
tamadafsc.chubu.ac.jp
研究者番号
00434580
J-GLOBAL ID
200901054904613925
researchmap会員ID
6000000360

中部大学人文学部教授。(博士論文指導資格取得:Dマル合)

1972年三重県四日市市生まれ、一橋大学社会学部卒業、慶應義塾大学大学院(フランス文学)修了、博士課程単位取得退学、パリ・ソルボンヌ大学博士課程修了(学位取得:2005年、フランス文学)。

2006年より中部大学に勤務。専門分野は近代フランス文学・思想。

 これまで取り組んできた研究では、近代国家の成立過程における「文学作品の役割」に注目し、18世紀にフランス語がラテン語に換わって覇権を確立した経緯と17世紀古典主義時代の作家の神格化について考察するものでした。17世紀から18世紀のフランスで刊行されたフランス語の修辞学教科書などの資料を検討し、18世紀フランスにおいて、アカデミー・フランセーズが前世紀フランスの優れた文学作品を「古典」として選別し、美的判断の基準を設定する一方、イエズス会などの修道会が、古典主義時代の作品を模範として美的判断能力を陶冶する「近代修辞学」を成立させる過程を全体的に明らかにしました。

 2013年に共編著『近代と未来のはざまで』を刊行して以来、近年は研究の射程をさらに広げて、アンシャン・レジーム期のフランス思想における「女性の地位」について考察を深めています。革命以前のフランス思想は、革命期に「人間と市民の権利の宣言」として結実する人権概念を培う役割を果たしたことで知られていますが「近代社会」を形成する基盤となる過程において、男性性の称揚によって、男性のみが参加できる「市民」社会を成立させたという負の側面があります。この新しい研究においては、17世紀から18世紀のフランスにおける愛国主義的な文化的ナショナリズムの高まりに伴い、女性が男性に従属する二流市民として位置づけられる過程を明らかにすることをめざしています。


主要な論文

  45

書籍等出版物

  13

主要な講演・口頭発表等

  54

主要な共同研究・競争的資金等の研究課題

  15

主要な学術貢献活動

  2

所属学協会

  3

MISC

  25

メディア報道

  1