夜(最悪)
良い夜と、悪い夜と、最悪の夜があります。
今日は最悪の夜です。
今まで苦しい苦しいという感情ばかりで、これまでに出した小説や取材記録では、そればかりに焦点をあてて書いてきました。
ただ、その災厄というか最悪のトンネルを抜けたところで、ちょっと気付いてしまったのですが、私が蒔いた災厄と最悪の種のその後を、私は直視してこなかったんですよね。無意識の内の加害者、意識的な加害、加害に準ずるような行為、色々。
苦しい苦しいって言ってれば同情してくれるんですけど、本質的に「良くないこと」、あるいは「加害」をしたのが自分である以上、基本的には免責されないんです。その「許/赦されなさ」自体にもまた久しく苦しんでいたわけですが、本当に意識を向けるべきは、自分のした「良くないこと」や「加害」の矛先にいた人なんです。私はただ自罰的になるばかりで、本当に重要なことには目を向けられていませんでした。
ただ、目を向けて事態が好転する訳でもありません。事実は事実として残り、傷は傷として残り、死は死として残ります。自分のしたことをただ見つめること、反省し続けること、それくらいしか私に出来ることは無いのに、それをして何かが変わる訳ではない。なかなか、言葉にし難いものがあります。
文学フリマ札幌(8月末)に出ます。小説1本、エッセイ1本を出す予定です。今考えていることを、なんとか言葉にして出したいと思っています。機会があればぜひ。
yuni


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