トランプ大統領、高市首相に「中国を刺激しないよう助言」 米紙報道

ニューヨーク=田中恭太
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 米紙ウォールストリート・ジャーナルは26日(日本時間27日)、高市早苗首相とトランプ米大統領との電話協議で、台湾問題をめぐってトランプ氏が首相に対し「中国政府を刺激しないよう助言していた」と報じた。

 日本時間25日午前に行われた電話協議の内容を知る日米両政府の関係者の話として伝えた。同紙によると、トランプ氏は「台湾についての発言のトーンを和らげるよう」勧めたという。

 中国は、首相の「(台湾有事は)存立危機事態になりうる」との国会答弁に強く反発している。トランプ氏は発言を撤回するよう、首相に圧力をかけることはなかったという。

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この記事を書いた人
田中恭太
ニューヨーク支局
専門・関心分野
国連、米国社会、国際情勢、裁判、独占禁止法
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    三牧聖子
    (同志社大学大学院教授=米国政治外交)
    2025年11月27日11時49分 投稿
    【視点】

    この発言も示すように、トランプ政権は明確に米中の緊張緩和を志向している。ベッセント財務長官によれば、2026年中に、米中両首脳は、国賓訪問や多国間会議を通じ、計4回もの対面会談を行う可能性があるという。アメリカは今後、1年後の中間選挙に向け

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    南野森
    (憲法学者・九州大学法学部教授)
    2025年11月27日13時56分 投稿
    【提案】

    いまのところウォールストリート・ジャーナルしか報道していない点をとりあげ、11月27日のTBSの番組で、政治評論家の田﨑史郎氏が、中国寄りの記者が書いたのかもしれない、事実関係はまだよくわからない、と指摘しておられました。   海外の重要ニ

    …続きを読む
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