裁判で証人威迫、元組幹部の実刑確定へ 最高裁が上告棄却
茨城県石岡市で県議選候補者の事務所に突入した事件の裁判員裁判で、被告人席から証人を脅したとして、脅迫と証人威迫の罪に問われた元暴力団幹部、設楽啓一被告(45)の上告審で、最高裁第2小法廷(鬼丸かおる裁判長)は21日までに、被告側の上告を棄却する決定をした。懲役1年の実刑とした二審・東京高裁判決が確定する。決定は20日付。
一審・水戸地裁は発言の一部のみが脅迫行為に当たるとして罰金刑としたが、二審は「発言全体を脅迫行為と捉えるべきだ」として一審判決を破棄し、実刑とした。
二審判決によると、設楽被告は2011年11月、水戸地裁で開かれた自身の公判で、証言中の知人男性に「ぶっ殺してやろうか」などと脅した。
設楽被告は事務所突入事件の殺人罪などで懲役20年が確定している。