証人脅迫容疑で男に罰金刑 茨城、選挙事務所襲撃
茨城県石岡市の県議選事務所襲撃事件の裁判員裁判で昨年11月、証人尋問中の知人を脅したとして脅迫と証人威迫罪に問われた元暴力団幹部、設楽啓一被告(44)に、水戸地裁は10日、罰金30万円の判決を言い渡した。求刑は懲役1年6月だった。
久次良奈子裁判官は判決理由で、いずれの罪も成立するとした上で「審理に直接的な影響が与えられたとは認められず、懲役刑を科すのは相当性を欠く」と述べた。
判決によると、昨年11月29日午前10時10分ごろ、水戸地裁の法廷で検察側証人として出廷した知人の男性に「てめえ、ぶっ殺してやろうか」などと怒鳴って脅した。
弁護側は公判で「発言は不適切だったが、脅すのが目的ではない」と無罪を主張していた。
設楽被告は襲撃事件で殺人罪などに問われ、一審水戸地裁で懲役20年の判決を受けて控訴中。〔共同〕