成田空港会社、「みんなで大家さん」事業者と土地賃貸借契約打ち切り
不動産投資商品「みんなで大家さん」の主力商品「シリーズ成田」の分配金支払いが遅延している問題で、成田国際空港会社(NAA)の藤井直樹社長は27日、空港周辺で事業者が開発を予定していた土地の賃貸借契約を11月末で打ち切ると表明した。予定地の約4割を占めており、開発事業の存続に大きな影響が出る可能性がある。
定例記者会見で藤井氏は「造成工事における残工事の遂行能力が確認できず、総合的に判断した」と説明。契約を結ぶ東京都千代田区の不動産会社「共生バンク」からは「承知しました。対応を検討します」との返答があったという。
NAAによると、2020年9月、所有する約19万平方メートルの騒音対策用地の造成工事を目的に、年間1800万円で賃貸借する契約を締結。2度の延長を経て、今月30日が期限だった。
投資商品を手がける「共生バンク」グループ側の説明資料などによると、成田空港北西の約45万平方メートルの用地に大型商業施設などを開発。テナント料を分配するとして1口100万円、年7%の想定利回りで出資者を募り、約1500億円を集めていた。
みんなで大家さんを巡っては、シリーズ成田を含む出資者千人超が、契約解除と出資金計約114億円の返還を求めて大阪地裁に集団提訴するなどしている。〔共同〕