「みんなで大家さん」契約打ち切りの2日前、成田市が受理した理由は

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小林誠一
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 成田空港千葉県)近くの開発用地への投資商品「みんなで大家さん成田」で、開発事業は地元の千葉県や成田市の許可を得る形で始まった。用地の約4割を占める成田国際空港会社(NAA)は27日に土地の賃貸借契約を打ち切る方針を表明したが、成田市は25日付で造成工事の完了予定時期を延期する開発許可の変更届を受理した。なぜ、判断は割れたのか。

 市は、不動産会社「共生バンク」(東京都)の申請に基づき2019年10月、成田空港北西の約45.6万平方メートルの開発を許可。当初の工事完了予定は21年3月だったが、延長する変更が繰り返され今回で27年8月になった。

 NAAによる契約打ち切り発表の2日前となる25日。成田市は、共生バンクから出された工事完了予定時期を延期する変更届を受理した。

 市の開発許可の根拠である都市計画法の運用指針は「工事完了の能力を欠いている場合、許可を取り消すことが望ましい」と規定する。市は26日の会見で、「スピード感はともかく、施工が進められている状況で、取り消し条件に該当しない」と説明した。

 市によると、許可を取り消す場合、認められている区域以上の造成など明白な違反事実が必要。現地の工事は外観上ほぼ進んでいないが、市幹部は「完全にストップしたという事実がない以上、進捗(しんちょく)が図られているという認識だ」と述べた。

 市によると、共生バンクは完了延期の理由について「造成工事を行うための盛り土の確保や関係機関との協議で時間を要した」などと説明しているという。同社の資金繰りについては、配当遅延が問題となっている同社子会社「みんなで大家さん」とは別だと確認済み、としている。

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