自分が読みたい物語を書く。
東京在住の女性R様から「男に養われて生きてきたから、四十歳を迎えるのに自分には何の能力もなく、どうにもこうにもおしまいだ的な気持ちになるから助けて欲しい」とご連絡をいただいた。私の正しい使い方である。こんなことを世間で言ったら「甘えるな」「時間を無駄にするな」「自業自得だ」と怒られることは目に見えている。ネットで検索しても、自分と似たような人間は何処にもいない。自分と言う存在が恥ずかしいから、毎日家に引き籠り、ダメな人たちの情報ばかりを集めている。R様は、そのようなことを言った。
我々に残された道はただ一つ。真人間になるのではなく「自分が読みたい物語を書くこと」だ。具体的には、自分を被検体にして人体実験を行う。人生は実験。地球はでっかい実験室。自分が読みたい情報が何処にもないなら、自分がファーストペンギンになればいいのだ。世界をご覧。潜在的な引き籠りは大量にいる。誰だって、本音を言えば「さぼりたい」のであり「ちやほやされたい」「楽をしたい」「苦労なんかしたくない」のだ。それを、R様自身が率先して行うのだ。引き籠りをやめるのではなく、引き籠りの星になるのだ。
R様は「シンガポールの旧札が十万円分くらいある」と言った。私は「それを俺によこせ。あるいは、俺と一緒に東南アジア周遊の旅に出よう」と言った。R様は「チェンマイでタイマッサージの勉強をしたい」と言った。そうだ。その意気だ。元気を失っているのは、生きている世界が狭いから。女の世界は潰し合い。男の世界も潰し合い。真の男(俺)はパ行を愛する。シンガポール。プノンペン。クアラルンプール。ファンランタップチャム。ルアンパパーン。パ行の都市を一緒に巡ろう。夢はどでかく一日一カ国行こう。現地在住の日本人の家に泊まらせてもらおう。できることなら黒字フィニッシュ。金がないから旅ができないなどと普通の理由で諦めるのは癪だ。金がなくても旅をしよう。黒字フィニッシュを目指そう。
R様は「チェンマイのカフェを巡りたい」と言った。行こう。全部行こう。やりたいことは全部やろう。何となく生きてても金はなくなる。それならば思い出作りに全振りしよう。航空券は安い。退屈な飲み会を十回キャンセルすれば海外に行ける。旅の理由はくだらないほどいい。パ行の都市を巡るだけの旅なんて最高じゃないか。道を間違えてパプワニューギニアにも行けたらなおよし。行ったことない場所に行こう。食ったことないものを食おう。恐れることはない。君には俺がついている。俺と一緒なら何をしても楽しい。誰かに襲われた時は、俺を盾にして逃げればいい。その時は、私も「それでいいのだ」と言って、散る。
出世したらパリのモンパルナスに行こう。ペルーのタラポトに行こう。世界のパ行を制覇しよう。ちんけな勝負を抜け出して、広い世界に飛び出すのだ。書いていたら本当にパ行の旅をしたくなった。誰か、使っていない海外のお金がある方はください。海外に住んでいる方は一日だけでいいから泊まらせてください。無料で旅をできたら最高だが、黒字で終われたらもっと最高じゃないか。諦めない。夢を描く。自分が読みたい物語を自分で生きる。自分で試す。自分で実験する。俺もお前もパウロコエーリョ。引き籠りをやめるのではなく、引き籠りの星になる。無職を恥じるのではなく、無職の星になる。星になるとか言うと死ぬのかなと思われるが、どっちみち死んだように生きている俺たちである。景気のいい星になろう。
おおまかな予定
11月27日(木)東京都台東区界隈
以降、FREE!(呼ばれた場所に行きます)
連絡先・坂爪圭吾
LINE ID ibaya
keigosakatsume@gmail.com
SCHEDULE https://tinyurl.com/2y6ch66z
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ばっちこい人類!!うおおおおおおおおお!!


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