レジンに浸すとくるりと反り返ってしまうシール類の下処理方法/海辺の景色を閉じ込めたぷっくり可愛いくじらのレジンチャームの作り方

1．材料と道具

・作家のためのレジン

・くじらのモールド

・英字シール

・ピンセット（アクセサリー工具セット）

・シェルシール

・クリアファイル

・調色パレット

・かすみ草のドライフラワー

・パール

・星の砂

・竹串

・作家のためのレジン 着色剤（ブラック、オーシャン）

・ヤスリ

・耐震マット

・ピンバイス

・ヒートン

・クリップ

・洗濯ばさみ

・UV-LEDライト

2．作り方

ぽってりとしたフォルムが可愛らしい3サイズのくじらパーツが作れるシリコンモールドを使います。

作家のためのレジンを使います。

モールドの3割程度までレジンを流し入れ、硬化します。

英字シールを貼る箇所にレジンを流します。

海モチーフのレジンパーツにはゴールドの英字シールがぴったりです。

モールドの底の部分ができあがりパーツの表側になるので、英字シールを下に向けて封入します。ピンセットで配置を決め、硬化します。

中サイズのくじらモールドにもレジンを少量流し入れます。

同様にシールを裏返して封入し、硬化します。

小サイズのくじらにもレジンを少々流します。

シールを裏返して封入し、硬化します。

シェルシールも使いましょう。

レジンを少量流します。

シールの表側を下にして封入します。

シールの性質によっては、レジン液に浸ると反り返ってしまう場合があります。このシェルシールも丸まってしまうタイプでした。でも大丈夫。対処する方法があります。

レジンが付いたままの状態でシールの接着面を下にしてクリアファイルに貼り付け、硬化します。

クリアファイルに貼り付けたままでライトを当てれば、平らの状態で固まります。エナメルシールのようになりました。

クリアファイルから剥がしてももちろん平らなままです。これでレジンに入れると反り返ってしまうシールも形を乱すことなく封入可能です。

シールの表側を下に向けて封入し、硬化します。

中サイズのくじらモールドにも同様にレジン液を流し入れ…

下処理をして平らに固めたシェルシールを封入します。

かすみ草のドライフラワーも追加しましょう。モールドの底部分が表になることを考慮し、お花も伏せるように封入します。

パールも封入します。ピンセットで位置を微調整したら硬化します。

モールドの6割程度までレジンを流し、硬化します。

くじらの下部分にレジンを流します。

流したレジンの上に星の砂を乗せ、硬化します。

星の砂と高さを揃えるようにレジンを流します。

竹串の先で伸ばし、レジンを全体に行き渡らせます。

真っ直ぐ平らに固めたシールを裏返して乗せて硬化します。

中サイズと小サイズのくじらモールドに9割程度までレジンを流します。

全体に行き渡らせたら硬化します。

着色レジンを作ります。調色パレットにレジン液を流し入れます。

作家のためのレジンの着色剤で色を付けます。

パレットのレジン液にお好みの量のブラックとオーシャンの着色剤を加えます。

調色スティックまたは竹串などでよく混ぜます。

モールドいっぱいになるように着色レジンをすべてのくじらに流します。

竹串の先で伸ばして均し、硬化します。

モールドから取り出します。

ぷっくりと可愛らしいくじらのパーツができました。

ヤスリでバリを削り、なめらかに整えます。

くじらの裏側もぷっくりとさせましょう。レジンパーツの裏面を上にして耐震マットに乗せて固定し、レジンを流します。

全体に行き渡らせ、硬化します。

ピンバイスで穴を開けます。

穴にレジンを付けます。

竹串など先の尖ったものを用い、穴にレジンを馴染ませます。

ヒートンを挿し込みます。

ヒートンの根元にレジンを絡めてライトを当て、がっちりと固めます。

仕上げのコーティングをします。

レジンパーツの上の方にもコーティング液をかけましょう。余分なコーティング液を落としてから硬化します。

完成です。

3．まとめ

真夏の海辺の風景をぎゅっと閉じ込めたような、涼しげで可愛らしいくじらのレジンパーツの作り方をご紹介いたしました。ころんとしたキュートなフォルムは、今回使用したシリコンモールドの最大の特徴です。大中小の3サイズのくじらが作れるお得な設計のこのモールドは、夏のレジンの定番になりそうなアイテムです。

くじらのボディを飾るのに使ったのは、星の砂、シェルのデザインのシール、パール、そしてかすみ草のドライフラワー。アクセントに英字シールも使用しました。どれも暑い季節のレジンアクセサリー作りには最適の封入材です。

ブルーのバックグラウンドに映える星の砂は、海レジンには欠かせません。砂浜にはシェルがマスト。パールは輝きとともに泡ぶくのような効果をもたらしてくれます。小さくて可憐なドライフラワーは、どんなモチーフにも合う優秀な封入材の代表選手。そして子どもっぽくなりがちなモチーフをキリッと引き締めて上品さを与えてくれるのが、ゴールドの英字シールです。

今回使ったゴールドの英字とシェルの2種類のシールは、性質が違います。英字シールはそのまま封入できるのですが、シェルの方はレジン液に触れると反り返ってしまうタイプでした。くるりと丸まった状態で封入しては、せっかくのシェルのデザインが台無しです。

そこで今回はそういったタイプのシールをレジンにうまく閉じ込めるための下処理の仕方もお伝えいたしました。実際にモールドに流し入れたレジンに埋め込む前に、平らに固めてしまう方法です。シールの表面にレジンを塗り、接着面を下にしてクリアファイルなどに貼り付けてライトを当てればOK。シートから剥がせばエナメルステッカーような仕様に。その状態にすれば、きれいに封入することができます。

一見レジンに向かないようなアイテムも、ちょっとした工夫で立派な封入材に。覚えておけばきっと重宝するテクニックです。これまで「だめかな」と思ったアイテムにも試してみてはいかがでしょうか。

まだまだ暑さは続きます。秋物もそろそろ取り入れたいけれど、カラッと明るく透明感と清涼感満点のサマーレジンで残暑を乗り切りましょう！