チームやクラブが培ってきた理念や哲学…。関わってきた時間が長ければ長いほど、それは選手の意識に染み渡る。
「サッカー選手である前に良き社会人であれ―」。サンフレッチェ広島OBで、小学生対象のジュニアチームの平繁龍一監督(37)はこの言葉を胸に刻む。2019年、クラブのスクール出身者として初めてアカデミーのコーチに就任。各年代の指導者から耳にしてきた教えは、サンフレ初代総監督の今西和男さん(84)が最も大切にしてきたモットーだ。
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「うまければいい、うまいやつが勝つ。現役時代はそう思っていました」と平繁監督は振り返る。東広島市出身。