都内小学校副校長の男性 電車内の盗撮は不起訴処分

 ことし9月、電車内で女子高生のスカート内をスマートフォンで盗撮したとして、逮捕された都内の小学校の副校長の男性について、川越区検は、きょう付けで、不起訴処分としました。

 不起訴となったのは、所沢市山口に住む都内公立小学校の副校長の51歳の男性です。

 男性は、ことし9月、西武池袋線清瀬駅の停車中の電車内で、女子高校生のスカート内をスマートフォンで盗撮したとして先月、逮捕されていました。

 川越区検は、不起訴の理由を明らかにしていません。

 なお、男性は、川越区検に、ことし9月に起きたほかの盗撮事件で略式起訴され、川越簡易裁判所が罰金80万円の略式命令を受けました。

さいたま市 大宮盆栽村開村100周年記念式典

 さいたま市北区の大宮盆栽村が今年で開村してから100周年を迎えたことを記念して式典を行いました。

 夕方からは関係者による式典が行われ、始めに、大宮盆栽村開村100周年記念式典等実行委員会の加藤崇寿委員長が「先人たちが積み上げてきた伝統をもとに次の100年に向けまして盆栽文化のあり方を日々模索し、その発展に尽力をしてまいります」と挨拶しました。

 その後、来賓の大野知事が、「皆さんの心のよりどころ、そして世界をつなぐ文化として、盆栽が中心的な役割を果たされることを祈念申し上げたい」とお祝いの言葉を述べました。

 また、式典会場近くの鐘塚公園では、14日から3日間、「盆栽夜市」が開催されています。

 会場では、盆栽の展示、ステージイベントの他、毎日10店の屋台が出店されていて、夜になると盆栽がライトアップされるということです。

 会場には、多くの人が訪れ、盆栽を観賞したり、写真を撮ったりして楽しんでいました。

小谷野県議 自民党県連幹事長 除名処分

 自民党県連は14日、党費およそ2800万円を私的に流用したとして、幹事長の役職を一時停止していた小谷野五雄県議について除名処分とすることを明らかにしました。

 自民党県連の党紀委員会は、午後1時から行われ、今月11日に小谷野県議から提出された弁明書の読み合わせや処分が検討されました。

 その結果、「弁明書の内容により調査結果が覆ることはなかった」として、全会一致で除名処分を判断したということです。

 処分としては最も重いものです。

 また、刑事告発や返還請求などについて「民事・刑事両面で検討せざるを得ない」として早期に対応する方針です。

 県連によりますと、小谷野県議は除名処分に対し10日以内に再審査の請求ができます。

 小谷野県議は現在、8期目の69歳。2019年から県連幹事長を務めていました。

朝霞市の放火殺人 40歳被告が起訴内容一部否認

 3年前、朝霞市で内装工事会社の男性社長に暴行を加えたうえで放火し、殺害したとして殺人などの罪に問われている40歳の男の裁判員裁判の初公判がさいたま地裁で開かれ、男は、起訴内容の一部を否認しました。

 殺人や現住建造物等放火などの罪に問われているのは、住所不定の元内装業、菊地渉被告(40)です。

 起訴状などによりますと、菊地被告は2022年5月、大西寿貴受刑者(34)と共謀し、朝霞市上内間木にある内装工事会社「長葭内装」で、社長の長葭良さん(当時43)の頭をバールで複数回殴ったうえで放火し、殺害するなどした罪に問われています。

 14日の初公判で菊地被告は「私は火もつけていないし、暴力を振るっていません」などと述べ、起訴内容の一部を否認しました。

 検察は冒頭陳述で、菊池被告は、事前に大西受刑者に対して長葭さんから金銭をだまし取るという話をもちかけていたと指摘しました。

 そして、長葭さんをバールで殴り、火を放って現場の事務所に鍵をかけて車で立ち去ったと主張しました。

 一方、弁護側は、菊地被告は現場にいたが、大西受刑者が突然、長葭さんを殴りはじめて火をつけたと述べました。

 判決は来月5日に言い渡されます。

県民の日

 11月14日は県民の日です。

 さいたま市で記念式典が行われたほか県は「県庁オープンデー」として庁舎を開放し、多くの親子連れなどで賑わいました。

 「県民の日」は、廃藩置県が行われた明治4年=1871年11月14日に「埼玉県」が誕生してから100年後の1971年に制定されました。

 14日は、午前10時から「県民の日記念式典」がさいたま市浦和区の埼玉会館で行われました。

 大野知事は「この機会に県の多彩な魅力を再発見していただきたい」と式辞を述べました。

 また、「県民の日」記念作文コンクールの表彰式が行われ、60人の受賞者らを代表し最優秀賞を受賞した小学4年生の上畠美佐紀さんと中学3年生の倉林怜央さんが作文を朗読しました。

 また、県庁では、イベントを通じて県の魅力を発信する県庁オープンデーが開かれました。

 知事室が特別に公開され、訪れた人は、知事の等身大パネルと写真を撮ったり、知事の特別名刺を受け取ったりしていました。

 また、さいたま市岩槻区出身でダンスボーカルユニット「TRF」のダンサー、SAMさんが、30人目となる埼玉応援団の新メンバーに任命されました。

 SAMさんは「もう『ダさいたま』と言われないように、かっこいい埼玉を目指して応援していきたい」と意気込みました。

 そして来年11月に埼玉県で初めて開催される、ねんりんピックのオリジナルダンスを考案者のSAMさんが披露すると、訪れた人たちも一緒に踊り、イベントは大いに盛りあがりました。

江幡三香展~木の本とおもちゃの世界~

 飯能市に住む彫刻家でおもちゃ作家、江幡三香さんの作品展が狭山市立博物館で開かれています。

 会場には、江幡三香さんが手がけた、木と本を融合したWOOKと呼ばれる作品や木で製作したおもちゃなど54点が展示されています。

 作品は、スギやヒノキのほか狭山市などで生産される西川材を使い、江幡さんが狭山稲荷山公園で過ごした日々の出来事や、子どもの目線で見た四季折々の自然、生き物たちとの出会いを表現しています。

 作品「木憶ークスノキー」は、生命の流れや四季の移り変わりを表していて、一本のクスノキを切り分けて製作されました。

 「木憶シリーズ」は根が土の中に広がる様子をサクラやスギなどを使い巧みな彫刻作品にまとめあげています。

 このほか、木の穴やでこぼこなど素材の特性をいかして森や川などの自然環境を表現した作品や葉っぱを枝に乗せて遊ぶおもちゃなども展示されています。

 江幡三香展~木の本とおもちゃの世界~はあさってまで、狭山市立博物館で開かれています。