「生活残業」は、今すぐやめた方がいい。
「基本給だけじゃキツイから、ダラダラ残って稼ぐ」 20代の頃の私のマインド。
というかこの考えが今も多数派だと思う。
自分一人の時間だし、体力もあるからなんとかなる、と。
でも、30歳で子供が生まれてから分かりましたが、その考えを叩き直されたのが、ある日の出張先での出来事です。
妻から電話があり、第一声で、
「落ち着いて聞いて」 と。
身構えた瞬間
「子供が泡を吹いて倒れた」
一気に血の気が引きました。
客先に「すみません」と平謝りして飛び出したけど、気が動転してて、タクシーの運転手さんにすごい態度悪く当たってしまったのを今でも覚えてます。(すみませんでした。。)
病院に着いたら、子供はケロッとしてた。
熱性けいれんでした。
でも、その顔を見た瞬間、張り詰めていたものが切れて泣き崩れてしまった。
その時、決意したんですが、
「何の計画もなく、ただ流される働き方じゃあかん」 「このままだと、本当に大事な時に家族を守れない」
そこから、「生活残業」を一切捨てました。
とにかく最短で終わらす。
高難度の仕事を、誰よりも早く片付ける。
最初は残業代が減って手取りは落ちました。
正直キツかった。
けれど、「時間単価」を意識してスキルを磨き続けた結果、 会社の評価は上がり、空いた時間で副業も開始することが出来、 家族のそばにいながら、収入は当時の3倍になりました。
変えた行動は、たった3つです。
1. 仕事中はとにかく「ボールを持たない」
作業はとにかく最速で。
仕様とかで不明点が出ても、悩むのは「最大5分」まで。
5分考えてわからなければ、即座に知っている人を探して聞きに行く。
「自分で考えろって怒られそう…」とか思うかもしれないけど、私は常にこう考えて動いてます。
「明日この答えがわからなければ、あなたの大事な人を失います」
そう言われたら、プライドも遠慮も捨てて、なりふり構わず聞きに行きますよね?
あの日、病院へ急いだ時の感覚と同じ。
このマインドで動けば、ボールが自分の手元で止まることはなくなります。
2. 「先に宣言」して、自分を追い込む
「今日は17:00には帰る」と先に宣言しておく。
これは「パーキンソンの法則」を利用してます。
人は与えられた時間いっぱいまで勝手に膨張させるんでです。
「今日中に終わればいいや(残業すればいいや)」と思ってると、脳が無意識に手を抜いて、簡単な仕事でも定時までかかるように動いてます。
だから先に時間を区切って、物理的に仕事が膨張しない「枠」を作るということです。
通常勤務の人は土日休んでますよね?
月~金で仕事終えてますよね。
そういうことです。
3. 強制的に「制限日」をつくる
あえて「忙しい時期に有給を取る」と先に決める。
そうやって追い込まれると、
「何に時間を使うべきか」
「どこなら手を抜けるか」の選球眼が嫌でも鋭くなります。
ただ、これをやるには「圧倒的な基礎スキル」が必要。
現場で一番時間を食う
「設備のトラブル」と「仕様変更」
ここをブラックボックスにせず、自分でラダーを見て一瞬で解決できるかどうか。
手前味噌ですが、PLCがあればスキルがあればこれら全て実現出来ます。
・トラブルの原因を数分で特定できる
・メーカーを待たずに自分で修正して完了できる
この力がなければ、どれだけ時短テクニックを使っても、結局は誰かを待つことになって残業はなくなりません。
今はキツくても、
「短時間で成果を出すPLCスキル」に舵を切った方がいい。
その覚悟さえあれば、評価も、収入も、家族との時間も、全部自分の手でコントロールできるようになります。
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