ネットカジノ、長崎県警が高校生ら3人を初摘発 「数百万円負けた」人も

長崎新聞 2025/11/26 [11:30] 公開

長崎県警が7~9月、オンラインカジノ賭博の疑いで、高校生を含む3人を摘発していたことが25日、分かった。県内の摘発は初めて。中には「数百万円負けた」と話している人もいるという。

 書類送検や家裁送致されたのは県内在住の高校生、大学生、20代無職男性の3人。2024~25年、携帯電話を使ってインターネット上に開設されたオンラインカジノサイトに接続。金銭などを賭けて「スポーツベット」「ビデオスロット」と呼ばれる賭博をした疑いが持たれている。

 オンラインカジノは事業者がギャンブルの合法国でライセンスを取得していても、日本国内からアクセスして金を賭ければ賭博罪に問われる。県警生活安全捜査課によると、3人はいずれも違法との認識を持っていたという。

 警察庁によると、オンラインカジノ利用者の摘発は22年の59人から24年は279人と4倍超に増え、社会問題化している。

 同課は「利用すれば賭博などの犯罪に手を染めるだけでなく、ギャンブル依存症や多重債務といったリスクがあることを理解してほしい」と注意を呼びかけている。今後は利用者のほか、運営に関与する決済代行業者の取り締まりを強化するとしている。