新宿区が「しんぶん赤旗」購入取りやめへ 区長が表明 区議の購読勧誘で職員が心理的圧力

東京都新宿区の吉住健一区長(外崎晃彦撮影)
東京都新宿区の吉住健一区長(外崎晃彦撮影)

東京都新宿区の吉住健一区長は26日の区議会本会議で、共産党の機関紙「しんぶん赤旗」について、今後区としては購読しない考えを明らかにした。吉住氏は「秘書課で『しんぶん赤旗』、『しんぶん赤旗日曜版』をそれぞれ3部、区政参考用として購入している」と説明した上で、「今後は、購読を取りやめる予定だ」と述べた。日本維新の会の古畑匡規区議の質問に答えた。

同区が8月、職員に実施したアンケートでは、回答した管理職の85・2%が区議から政党機関紙の購読の勧誘を受けた経験があり、そのうち64・3%が「心理的な圧力を感じた」ことが判明。この政党機関紙について吉住氏は「議員からの勧誘により、しんぶん赤旗を購読している管理職がいる」と説明し、「議員が職員を訪問し、庁舎内で勤務時間中に集金が行われていた」と述べた。

心理的圧力から職員が解約しづらい場合の対応を検討する考えも明らかにした。

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