本展の見どころ

  • 鎌倉仏教の一大宗派である浄土宗の美術と歴史を、鎌倉時代から江戸時代まで通覧する史上初の展覧会です。

  • 開宗850年の大きな節目を契機に、浄土宗各派の協力を得て至宝が集まる決定的な展覧会です。

  • 重要文化財「選択本願念仏集(せんちゃくほんがんねんぶつしゅう)廬山寺本(ろざんじぼん))」「七箇条制誡(しちかじょうせいかい)」など宗祖・法然にちなむ貴重な資料をはじめとする、国宝・重要文化財を多数含む文化財が一堂に集結します。

  • 国宝「綴織當麻曼陀羅(つづれおりたいままんだら)」「阿弥陀二十五菩薩来迎図(あみだにじゅうごぼさつらいごうず)早来迎(はやらいごう))」をはじめとする浄土教美術の名品や、「仏涅槃(ぶつねはん)(ぐん)(ぞう)」などスケールの大きな優品など、浄土宗ゆかりの多彩な文化財をご覧いただけます。

  • 戦争、天災、疫病などと向き合い、人々の救済を目指した法然やその継承者たちの姿は、現代の転換期を生きる私たちに生きるヒントを与えてくれることでしょう。
国宝「法然上人絵伝」

部分

国宝法然上人絵伝(ほうねんしょうにんえでん) 巻第三十七

鎌倉時代・14世紀 京都・知恩院蔵 後期[11月5日(水)~11月30日(日)]

  • ※会期中場面替えがあります。
  • ※会場により展示部分が変わります。

  • ※作品が展示される会場は、東京国立博物館、京都国立博物館、九州国立博物館で示しています。

  • ※東京国立博物館、京都国立博物館での展示は終了しました。
  • ※九州国立博物館での展示期間の詳細は後日、当サイトで発表します。
  • ※展示作品、展示期間、会期等については、今後の諸事情により変更する場合があります。

各会場の
特色と見どころ

東京

関東には、法然、聖光(しょうこう)に続く浄土宗第三祖・良忠(りょうちゅう)が鎌倉時代中期に興した鎌倉光明寺や、室町時代に浄土宗中興の祖・聖冏(しょうげい)が浄土宗の教義をまとめた常福寺(茨城県)など、中世にさかのぼる重要寺院が所在しています。また、聖冏の弟子聖聡(しょうそう)が関東浄土宗の拠点とした増上寺は、のちに徳川将軍家の篤い帰依(きえ)を受けてその菩提寺として大いに興隆しました。東京会場では全国のゆかりの名宝とともに、浄土宗850年の歴史で度々重要な舞台となった関東の浄土宗寺院の宝物にも重点をおいてご紹介します。

京都

法然がその生涯の多くを過ごしたのは、平安京すなわち京都でした。今日、この地には、浄土宗総本山知恩院をはじめ、これに金戒光明寺(こんかいこうみょうじ)百萬遍知恩寺(ひゃくまんべんちおんじ)清浄華院(しょうじょうけいん)を加えた四ヶ本山や、また西山各派総本山の禅林寺、誓願寺、光明寺といった、重要な寺院が集中しています。京都会場は3会場中最多の出品数で、これらの寺院に伝わる名宝の数々をご紹介します。展覧会とともに、ぜひ秋の京都で浄土宗の各寺院をお巡りください。

九州

九州国立博物館では初めてとなる浄土宗をテーマにした特別展であり、会期中の2025年10月にはちょうど開館20周年を迎えます。福岡は、浄土宗第二祖にして鎮西派の祖となる聖光の出身地です。聖光は比叡山で学んだのち36歳で法然の門弟となり、やがて都における法然教団への弾圧が迫るなか鎮西(九州)に戻り、久留米に開いた善導寺を拠点に師の遺志を継いで称名念仏(しょうみょうねんぶつ)を広めました。鎮西派の発祥の地ともいえる福岡において、浄土宗の歴史を彩る優品の数々をご覧いただきます。