「みんなで大家さん」開発用地 成田空港会社が貸し付け終了へ
成田空港(千葉県成田市)周辺の開発への出資を募る不動産投資商品「みんなで大家さん」の分配金の支払いが遅れている問題で、開発用地の4割を貸している成田国際空港会社(NAA)は26日、土地の貸し付けを終了する方針を決めた。関係者への取材で判明した。NAAは、造成工事が予定通り進んでおらず、資金面で工事を完了させる能力が確認できないと判断したという。開発事業の継続には大きな打撃になるとみられる。 開発を手がけるのは不動産会社「共生バンク」(東京都千代田区)。45万平方メートルの土地を開発してホテルやアリーナを整備する「ゲートウェイ成田」という構想で、共生バンクは2019年10月に成田市から開発許可を得た。20年9月には、NAAが所有する19万平方メートルの土地を年間約1800万円で借りる契約を結んだ。 その後、共生バンクのグループ会社「都市綜研インベストファンド」(大阪市)が、開発用地を投資対象とした投資商品を1口100万円、年7%の想定利回りで販売。1500億円以上を集めたとされるが、25年7月以降は分配金の支払いが遅れている。このため出資者ら約1200人がファンド社に契約解除と出資金計114億円の返還を求めて集団提訴している。 開発登録簿によると、造成工事は当初21年3月に完了予定だったが、3度延期されて25年11月末となっている。NAAとの土地の賃貸借契約も2度延長されていたが、NAAは26日の役員会議で対応を協議し、30日に期限を迎える契約を更新しないと決めた。 一方、成田市は26日、30日に迫っていた造成工事の期限を27年8月末まで延長する開発許可の変更届を共生バンクから受理したことを明らかにした。【合田月美】