サントリーにアサヒ…「やらかし連発」の飲料メーカー、陰で笑う「あの存在」とは
新浪ショックに続いた「アサヒショック」とは
新浪氏に関しては、会長退任後も週刊誌やWebメディアなどで、ここぞとばかりに過去の醜聞が続々報道されるに至り、「新浪スキャンダル」がサントリーの商品売上にどの程度の影響を及ぼすのか、巷で話題に上っていました。 そんな最中に、「新浪スキャンダル」を吹き飛ばす大事件が飲料業界で発生しました。 アサヒが深刻なサイバー攻撃被害にあったのです。 アサヒでシステム障害が起きたのは今年9月29日のこと。これにより国内での受注と出荷が停止して、主要工場の稼働を見合わせる事態に陥りました。 今回サイバー攻撃は、身代金要求型ウイルス「ランサムウェア」によるものだといいます。暗号化でデータを利用できなくして、復旧してほしければ身代金を支払えという強迫手口です。 このランサムウェア攻撃では、2024年に出版大手のKADOKAWAがターゲットとなって、顧客情報の流出や同社子会社が運営するニコニコ動画がサービス停止し、約2カ月間利用できない状況が生じました。またアサヒと相前後して、ネット通販大手のアスクルもまたランサムウェアに侵され、業務休止に追い込まれています。
年末商戦「影響必至」の事情
KADOKAWAのケースでは、同社がたまたま動画システム次期バージョンの開発を進めていたことから、その公開を前倒しする形で復旧につなげたようで、比較的早期に正常化できた模様でした。それでも復旧には約2カ月を要しています。 アサヒGHDの場合には、サイバー攻撃から1カ月たった現在でも、ストップしている受注出荷システムの正常化は依然見込めない状況にあり、主力酒類で出荷が再開できた品目数は全体の1割にとどまっていると報道されています。現場では、社員による電話、ファックスとExcelによる手作業での受注に切り替えて、人海戦術によるアナログ対応が続いているようです。 入荷ストップや商品薄状態など、酒小売店や居酒屋などの飲食店への悪影響は当然のこと、さらに深刻なのは、ビール業界が年末の歳暮商戦を目前に控えているということです。大丸や三越が、お歳暮用アサヒビールの販売休止を決めたとされることです。その影響の拡大が懸念されています。 また、例年年末商戦で売上が急増するオンライン販売も、システムが正常に機能できる状況にはなく、年末年始の書き入れ時を前にその影響は計り知れないほど拡大の一途をたどっている様相なのです。