速報中の記事では最新情報を随時更新します
「私は決して犯人ではありません」王将社長射殺、無罪主張
2013年、「餃子(ギョーザ)の王将」を展開する「王将フードサービス」(京都市山科区)社長だった大東隆行さん(当時72)が射殺された事件で、実行犯として殺人と銃刀法違反(所持)の罪で起訴された特定危険指定暴力団工藤会系組幹部、田中幸雄被告(59)の初公判が26日午後1時30分、京都地裁で始まりました。事件発生から12年。真相は明らかになるのでしょうか。タイムラインで詳報します。
13:33
「決して犯人ではありません。『決して』がつきます」
検察官が起訴状を読み上げ、西川篤志裁判長が「間違っているところはありますか」と問いかけた。
田中被告は背筋を伸ばしてまっすぐ前を見たまま、「私は決して犯人ではありません。『決して』がつきます。任俠(にんきょう)道を志す者である以上、ぬれぎぬの一つや二つ着せられることは甘んじて受け入れます。しかし、センセーショナルな事件までぬれぎぬを着せられるのは、承服しかねます」と、はきはきと答えた。
弁護人は「田中さんと同意見です。犯人ではありませんので無罪です」と述べた。
13:30
刑務官4人に囲まれ入廷
午後1時28分ごろ、法廷と傍聴席の間にかけられていた高さ約2メートルのブルーシートが外され、裁判官3人が着席した。
その後、田中被告が刑務官4人に囲まれ、入廷した。スーツに白色のワイシャツを着用。ネクタイはなかった。メガネをかけ、マスクを着けていた。
裁判長が「開廷します」と宣言し、田中被告に証言席に座ってくださいとうながした。裁判長は「氏名、住居、職業の変更はないですか」と質問。田中被告は「ありません」と答えた。
検察側の席と傍聴席の間には約2メートルのついたてが設けられた。
11:10
一般傍聴席 136人が並び52人当選
京都地裁は、一般傍聴席の整理券に136人が並び、52人が当選したと発表した。
京都市内の大学で法学部に通う20代の男子学生は抽選に外れ、「残念ですが、それだけ注目が高い裁判だということ。今後も大学の授業との兼ね合いを見ながら、傍聴しにきたい」と話した。
裁判は午後1時半に開廷する予定だ。
10:00
「王将の社員が納得できる判決を導いて」
京都地裁前では傍聴希望者への整理券の配布が始まった。整理券はリストバンド式で、配布開始とともに並んだ50~60人が順々に番号が割り当てられたバンドを着けていった。
京都市内の大学の法学部に通う20代の男子学生は「初公判までかなり時間がかかっていたので興味がわいた。弁護側の無罪主張に対して、検察側が状況証拠のみでどう立証するかに注目したい」。京都アニメーション放火殺人事件(2019年)の公判も2度傍聴したといい、「裁判官には、王将の社員の方々が納得できる判決を導いてもらいたい」と話した。
滋賀県近江八幡市から来た無職男性(64)は「事件の当時はびっくりしたのを覚えている。本当に有罪になるのかという点に関心を持っている。無罪になるかもしれないということで、初公判を傍聴しに来た」と話した。
9:35
被告が地裁に到着
田中被告が乗った白色の護送車が京都地裁に到着した。前後を警備車両が挟み込み、車内の田中被告の様子はうかがえなかった。
弁護側、無罪主張の方針
被告は2013年12月19日午前5時46分ごろ、山科区の本社前の駐車場で大東さんの腹や胸を拳銃で撃ち、殺害したとして起訴されました。弁護人によると、被告は「やっていないし、指示もされていない」と説明。弁護側は無罪主張の方針です。
事件時の目撃や拳銃などの直接証拠がないなか、京都府警が逮捕に踏み切ったのは22年。被告は福岡市で建設会社従業員らが乗った車を銃撃した事件で実刑判決を受け、刑務所で服役中でした。
捜査関係者によると、大東さんは車を運転して出社したところを射殺されました。府警は事件直後に現場付近でたばこの吸い殻を採集。その付着物をDNA型鑑定したところ、被告と一致するものがあったといいます。府警は指示役がいるとみて捜査を続けています。
法政大法科大学院教授の水野智幸さんは、被告が犯行日時に現場にいたというためには、近い時間に被告がたばこを捨てたことを証明しなければならず、それを証明できたとしても犯人であるとまでは言えないと指摘。「検察側にとって難しい裁判になる」と話しています。
殺人事件は裁判員裁判の対象ですが、今回の裁判は裁判官のみで行われます。被告が組員であることが考慮されたとみられ、京都地裁は厳重警備で裁判にのぞみます。