過去最多更新へ 中国の2026年大学卒業生 1270万人の見通し
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【11月25日 CGTN Japanese】中国で大学卒業生数が再び過去最高を更新する見通しです。教育部によると、2026年の全国普通高等教育機関の卒業生数は約1270万人となる見込みで、前年より48万人増加します。これにより、「1000万人超」の規模は5年連続となります。
中国では大学卒業生数が2022年以降、4年連続で1000万人の大台を突破しており、2025年の卒業生数は1222万人と、前年比43万人増で過去最高を記録しました。高学歴人材の供給が急拡大する中、雇用市場も新たな人材需要の創出に向けた調整と高度化が進んでいます。
こうした状況を受け、中央教育活動指導グループ事務局と教育部は11月20日、北京で会議を開催し、「第15次五カ年計画」(2026~2030年)期間、特に2026年卒業生の就職対策を重点課題として位置付けました。政府は「就業拡大・質向上行動」を全国の大学で展開し、雇用促進政策の徹底、雇用安定と新規雇用の拡充、起業支援、産学連携の強化、就職困難層への支援などを柱に対策を強化しています。
また、秋学期以降は「金秋啓航」キャンパス採用月間として大規模な就職説明会が各地で実施され、これまでに1200万件を超える求人情報が提供されました。
国家統計局によると、10月の若年層失業率は17.3%と、前月の17.7%から低下し、7月以降で最も低い水準となりました。卒業生数の増加に対応した雇用環境の整備も進んでおり、今後の就職市場の改善が期待されます。(c)CGTN Japanese/AFPBB News