次が大変だから…。
今日はエデン条約の調印式の当日!
トリニティ全体がお祭り騒ぎ!
というわけでもなく…みんな心の中で盛り上がっている。
中には条約の締結に否定派の人もいるけど。
勿論、私は賛成だけど…
トリニティなんかが、ゲヘナと仲良くできる気がしないんだよね…。
なんか、形だけでの条約になりそう…。
まあ、代表には頑張ってもらわないとね。
・ちょっと前…
side…ナギサ
コンコン……。
夜の街を窓の外に眺め、紅茶を嗜んでいる私の部屋に突然ノックの音が響く。
(誰か部屋に呼んだでしょうか……?)
「……紅茶でしたらもう結構です。」
そんな私の声を無視して背後のドアが開く。
(……?)
「……可哀そうに、眠れないのですね。」
「っ!?」
その言葉を発した本人がこちらへ静かに歩いてくる。
「それもそうですよね、正義実現委員会がほとんど傍にいない状態…」
「…不安にもなりますよね、ナギサさん?」
「う、浦和ハナコさん……!?あなたがどうして、ここに……!?」
彼女が、まるで私の一つ一つ不安を煽るような発言をする。
「それはこのセーフハウスをどうやって知ったのか、という意味ですか?」
「それはもちろん、全て把握しているからですよ。」
「合計87個のセーフハウス、そしてそのローテーションまで……ふふっ♡」
そんな、全部……!?
「変則的な運用もおおよそ把握しています。」
「例えば……今のように心から不安な時は、この秘密の屋根裏部屋に隠れるということも♡」
「なっ……!」
そんな…ところまで…!
そんなことを考えていた私の頭に銃が突きつけられる。
カチャ…
「動くな。」
……! (もう一人!?)
ハナコが思い出したかのように言う
「…あぁ、もちろんここまでの間に警護の方々は全員片付けさせていただきました。」
「だからこそ、こうやって堂々ときたわけですが。」
(いつの間に…!?)
「白洲アズサさん、浦和ハナコさん……まさか……!」
「"裏切り者"はひとりではなく、ふたり……!?」
(裏切り者はひとりのはず…!?)
「……ふふっ、単純な思考回路ですねぇ♡ 残念、指揮官は別にいます。」
……!!
「それは、誰ですか……!」
浦和さんが真面目な目つきになったかと思うとこちらに語りかけてくる。
「そのお話の前にナギサさん……ここまでやる必要、ありましたか?」
(……。)
「補習授業部のことです。ナギサさんの心労はよくわかります。」
「ですがこうして"シャーレ"まで動員して、何もここまでやる必要は
無かったのではありませんか?」
「それは……。」
「最初から怪しかった私や、アズサちゃんは仕方ありません。」
途中で、ですが!と切ってさらに続ける。
「ですが!ヒフミちゃんとコハルちゃん、」
「ましてはエミさんには、あんまりだと思いませんか!?」
「……。」
(それは…! 確かに私も思うところありますが…。)
「特にヒフミちゃんは……ナギサさんと、仲が良かったじゃないですか…。」
「それにエミさんに関しては幼馴染ですよね?」
「どうしてこんなことになってしまったのですか?」
「ふたりがどれだけ傷ついてしまうのか、考えなかったのですか?」
(私は……。)
「……そう、ですね…。ふたりには悪いことをしたかもしれません…。」
(ですが。)
「ですが、後悔はしていません。全ては大義のため。」
「確かに彼女との間柄だけは、守れればと思っていましたが……私は…。」
ハナコ「……ふふっ♡ そうですか。」
「それではあらためて私達の指揮官と…友人からのメッセージをお伝えしますね。」
「"あはは……えっと、それなりに楽しかったですよ。ナギサ様とのお友達ごっこ"」
「『エデン条約…?ああ、はっきり言って全く期待してないよ。』」
「とのことです♡」
(……!?)
「……っ!?ま、まさか、ということは……!?」
タン…!
部屋に乾いた銃声が響き、静かになった。
夜道で二人の生徒が言葉を交わしている。
…………
「…ところで、さっきのあのセリフ、必要だった?」
という一人の問いに対しもう一人が少し気まずそうな顔で答える
「あぁ、あれはヒフミちゃんの頑張りの分、勝手な仕返しと言いますか……」
「私からの些細な復讐ですよ…。」
「ちょっとくらいショックを受けてもらおうかと。」
まあ、と続ける
「全てが終われば、すぐに誤解は解けるでしょう。」
「……。」
そのまま少し話し、その後別々の方向に走り去っていった。
辺りは不自然なほどに静かだった。
早めに書きますね〜!
マッテテネ。
どれが良い?選ばれなかったやつはIFで書こうと思ってます。とりま正史を決めたい。
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幸せに!なるんだよ!(ハッピーエンド真)
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曇らせ?晴らさなきゃ…(ハッピーエンド)
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曇らせ?もっとやれ…(バットエンド)
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お前の所為だ。(どうしようもない終わり)