神秘探求したいミレニアムモブ生徒とゲマトリアがガッチャンコ 作:ハイパームテキミレニアム
「────では、本日はありがとうございました! 失礼しますね」
「えっと、ほんとにいいの、これ? ゴミを引き取って貰っただけなのに、こっちはこんなにお金貰っちゃって……」
「いいえ、私にとっては値千金のお宝の山ですから。正当な報酬としてお受け取り下さい」
トリニティ自治区内の高級住宅街の一角にて。
お客様から引き取ったオーパーツが思いの外良質な物が多くほくほく気分の私という対照的に、何処か訝しげな様子のトリニティ生徒の方。
大丈夫ですって、綺麗なお金ですから。
相手方にとっては親から引き受けた家の物置に無駄に積んであったガラクタ同然の物。だけれども私にとってはどれもこれもあって嬉しい積まれて嬉しい品物ばかり。
高値で売れる古物や埋蔵物がたまたま物置にあったようなものですよ、という感じに言葉を重ねれば納得したらしく。
しかし予想以上の金額に何か返礼はしないと申し訳ない、と『ミラクル5000』なるスイーツの無料引換券を渡して下さった。
けれど今の私には生憎必要性が薄いもの。今は、スイーツよりも美味に感じられる物がある。
手元にあの子の神名文字を呼び出す。
手の中で閉じ込められた神秘は、光がどろりと渦を巻いている。
……取引の最中で取れたのは5つ。1つはここで味見としてみよう。
「ん、む……ん。んん〜…………ふふ」
ころりと口に放り込んで、舌の上で転がしてみる。無機質な硬さと相反して、優しくとろける甘味らしい味わいが広がって……神秘が染み込んでいく。
じわり、脳裏に広がる幸福感に頬が緩む。神秘の味、というのはその実筆舌に尽くし難い……というより、人の語彙では表しにくい強烈なもの。その刺激が堪らなく心身を満たしていく。どの美食よりも、私の中に染み入ってくる。
……まだ数はある。どうせならもう1つ、もう1つ……
……いけない、研究用に最低1つは残しておかなければならない。我慢我慢。
ごくん。飲み下して、私の神秘に溶けていく。その感覚が堪らなく心地好くて、ため息が零れ出る。確かな満足感が脳裏を焦がすよう。
なるほど、この子のはこんな反応か。神秘の濃度、取り込んだ反応、それ等の詳細をメモに書き留めて、それを大事にしまい込む。
いやぁ、今回の取引も大当たりだったなぁ。
私視点では初対面の生徒との取引自体が当たりのようなボーナスタイムなのだけど。神秘も取れるし。
長年放置されていたと思しきオーパーツだけど、状態良し、破損少なめ。完全な状態の物も少なくなかった。
オーパーツ以外にも興味深い物もあった。古い装丁の書物やら祭具らしき何やら。相当に年季の入った様子の古物だった物なので、一応本当に引き取って良いかと確認はしたけど……古い物だし要らないとの事。なのでありがたく頂戴した。トリニティの歴史の深みを一見しただけで感じ取れる品物だ。後でゆっくり調べてみるのも良いだろう。
……そっと目を閉じてみれば、様々な神秘の気配を感じる事ができる。
周りの住宅に居る生徒、その神秘。ヘイロー。オーパーツ。それがそこにあるのだと、朧気ながら感知できる。ソナーやセンサーのように正確なものではないけれど、確かに感じ取れる。
遠くにある神秘へ意識を向ければ向けるほど、精度は薄れていく。
強い神秘であるならば、正確に位置を掴み取れるのだけど……
……本当に神秘はこの世界に点在している。……感じるだけじゃなくて、実際にも見たい。触りたい。特にヘイローは直接拝みたい。……けど家の中に忍び込むのはちょっとなぁ……。……いや、光学迷彩の装置を作ればいけるか? ミレニアムの研究データベースにそういうのはごまんとあったし、そこらを探ってみようかな。
さて、これから何をしよう。
アビドスへの訪問は巨大機械蛇の情報を探してもらう都合上、まだ先にしてあるし。
せっかくトリニティに来たのだ、研究室にとんぼ返りというのも無体ってものだし……道行くヘイローと神秘を眺めながらぶらり観光と洒落こもう。
思えば、神秘とヘイローを見分ける視点を得てから初めて訪れたトリニティだし、新発見も様々だろう。
さっきの子も中々に良いヘイローを持っていた。しっかりと神秘も頂けたし満足満足。
そうだ、何なら古書館に寄って行こう。
トリニティの普通の図書館とはまるで違うラインナップの書物が連なっていた所だ。この視点を得た今ならば、神秘や何かしらの書物やら、オーパーツ自体になっている書物やらが見つけられるかもしれない。
それに古書館に在中している図書委員会の方の神秘とヘイローも確認したい。よし、神秘も取っておこう。
うんうん、何だか足取りも軽くなるみたいだ。今回も良い外出になる予感がする。古書館の次は何処行こうかな。
るんるん気分で足を進める。これから出会う神秘に思いを馳せながら吸い込む空気は、何だかとても心地好く感じられた。
神秘とエーテルの混じり合う大気。そしてそこに合わさる馴染み深い硝煙と火薬の匂いだ。実にキヴォトス然としたそれが、酷く私を幸福に満たすようだった。
いやしかし……トリニティ、その高級住宅街といえども、火薬の匂いはするものだなぁ。キヴォトスだからするのは当たり前なんだけど。
何かミレニアムよりも匂いが濃い気がするし……喧嘩と爆発と諍いと爆発が日常茶飯事のゲヘナと五十歩百歩って所かな。
何処の自治区も変わんないね。
一見綺麗に整えられているその裏では日夜銃撃が飛び交っているのかな……うーん、だとしたら見に行きたい。喧嘩で活性化してる神秘見たい。前に来た時はヘイローをそもそも見分けられなかったし、神秘の事ばかり頭にあって喧嘩だとかそういうのは目に入らなかったし……
「……ふふっ」
ゲヘナ。あそこは良い所だった。諍いや喧嘩が絶えない事はつまり、興奮状態で高ぶった感情により活性化したヘイローや神秘を何処かしこでも眺められる、私にとっての聖地。
特に日夜暴れ回るテロリストの巣窟だったのも良い。爆発と銃弾でしっちゃかめっちゃかとなる現場は誰が介入しようが何をされようがお構い無し。割り込んで神秘を貰うのはいやに簡単だった。
日頃の鬱憤を晴らす為に狂乱しながら銃を撃ち放つ不良。……銃弾の中を突っ切りながら皆にハイタッチ。神秘がたくさん取れた。
数多ある派閥争いや抗争によって自治区を荒らし回るアウトロー。……どさくさに突っ込んで、制圧ついでに神秘を取っていく。
自らの要望や欲望を満たすために日々日々暗躍と破壊活動と爆破を繰り返すテロリスト。……私の顔を見ると攻撃してくる方もいたので、喜んでお応えした。その中で特に素晴らしい神秘を有していた生徒が居た。顔に狐のお面、狐耳と尻尾を生やし、棘の如き突起の生えた円輪の中に赤い花を咲かせたヘイロー。その子に突貫して、どさくさに紛れて神秘を採取できた。最上の収穫だったなぁ。
気に入らない食事やサービスを提供する飲食店や気に入らない客をとことんまで爆破する美食研究会。……在野の実力者とはああいう方達の事を言うのだろう。神秘も非常に良い代物だった。
またも生み出された巨大パンケーキ。……美味しく頂いた。ボリューミー。
各地で温泉の源泉を掘り当て湧かせようと爆破と掘削を繰り返す温泉開発部。……地下水を汲みに行ってる最中に出会して、『はーっはっは! その地下水の価値を理解しているとはな!』とご機嫌なカスミさんと意気投合した。
どんな依頼でも受ける凄腕のアウトロー便利屋68。……対面した彼女達は本調子ではない様子だったが、それでも良い神秘だった。特にハルカさん。次は本調子の時に会いたい。
他にも他にも…………
……こうして思い返すと爆発多いな?
1日に6爆発見れば多い方のミレニアムといい勝負。
いやはや、トリニティでもこういう人らの出会いがあれば上々なのだけど……
最近トリニティで起こった大きい騒動って言えば……ゲヘナとトリニティが結んだエデン条約の調印式があった日はそれはもうドッカンドッカンの大わらわであったらしい。
あの時の騒動に紛れられていれば神秘とか沢山取れたんだろうなぁ……
確か巡航ミサイルも飛んできたんだっけ。……今の私の耐久力なら巡航ミサイルも防げるのかな? どうだろう、試してみたい。
……ん? 銃声が聞こえる。
それも複数の種類……爆発音に悲鳴も聞こえてくる。それに遠くで感じる神秘の気配は覚えがある。
早速喧嘩の気配だ、諍いの空気だ!
どさくさに紛れて神秘を頂戴していこう!
いざや銃声の鳴る方へ!
「はーっはっはっは! 正義実現委員会も大したことはないな!」
「正義とは常に強き者、つまりは我々の正義が勝つという訳だ! はははっ!」
住宅地を抜け、銀行やらの施設が立ち並ぶ広場にて、聞き覚えのある高らかでご機嫌な笑い声を上げながら銃撃を見舞う5人のシルエット。
マグロの赤色。
アナゴの黒色。
カリフォルニアロールの緑色。
タマゴの黄色。
エビの桃色。
それぞれがモチーフとなっているネタの意匠を頭に被り、ボディラインがはっきりと出ているスーツを着込み、そして無限の回転を意味する一本の円輪を頭上に掲げる5人組。
「正義は我等カイテンジャーにあり! ふははっ、トリニティ何するものぞ!」
「きゃあぁっ!?」
「お、抑えきれませーん!! 助けてー!!」
ご機嫌な高笑いを続けながら銃を乱射。しかしその実的確な射撃が対抗している黒い制服の治安部隊……正義実現委員会の生徒達を蹴散らしている。
この人達こそ、無限回転寿司戦隊・カイテンジャー。
キヴォトスで暴れ回るテロリスト集団の1つ。
やっぱりこの人達だった。
うん、うん。この人達の神秘も中々良いんだよね。見た目に違わず美味しい神秘の味わいなのだ。そうだ、次の合成神秘はこの5人組で作るとしよう。どんな神秘が味わえるかな。
「っ、つぅ……全く、よりにもよって厄介なのが来たっすね……応援が来るまで持ち堪えるしか……」
「ふはははっ! 及び腰だな正義実現委員会! その程度の正義などガリの足元にも及ばない!」
「……言ってくれるっすね、ほんとに……!」
うんうん、やはり戦闘中なのもあいまって活性化してる神秘が間近で拝める。
よーし、もっと近付いてっちゃうぞーっと。
「ん? ……げぇっ、お前は!?」
あっ、気付いてくれたみたい。
やっほー、と手を振れば……顔が見えずとも嫌な顔をされたのが分かった。こっちは貴女達とまた会えて嬉しさの極みだというのに。
「はい、こんにちわカイテンジャーの皆さん! ゲヘナぶりですね!」
「えぇいまたしても出会うとはな!? 2度ある事は3度あるという言葉を今ばかりは恨むぞ!」
「また邪魔しに来たのか!? おのれ、邪智暴虐なミレニアムの手先め!」
カイテンジャーの方々とはゲヘナで2度出会った事がある。
その見た目、インパクト、神秘、連携の取れた戦いぶり……そのどれもが印象的。またこうして出会えるとは何たる僥倖!
……しかし、今揃っている5人の他に足りない物がある。
「あれ、今日はあの巨大ロボ居ないんですか?」
「くっ、嫌味か! 前回貴様がKAITEN FX MK.0を派手に破壊してくれたからな! 今回はその修繕資金の調達という訳よ!」
「トリニティは競合する強盗も比較的少ないからな! おまけに銀行も襲いやすいと言う事無しの好立地だ! ……お前が来なければなぁ!?」
そっか、残念。
前回ゲヘナで出会った時に繰り出してきていた巨大ロボをもう一度拝みたかったのだけど……
あのロボは良い代物だった。5人のメンバーそれぞれのネタをモチーフとした5機のビークルが変形、合体を行い顕現するという何とも素晴らしいアイデア。
……ここで見逃せば次会った時にまたあのロボが見れる? ふむ、どうしよう。
「しかし! 我々もただやられっぱなしになる訳ではない! こういう時に備えて用意してきた秘密兵器があるのだからな!!」
「行くぞ皆! ドッキングだ!」
思案している合間に、カイテンジャーの方が動きを見せる。
リーダー格であるレッドさんの掛け声と共に、5人が腰に下げていた見慣れない装置を、板前さんが寿司を握るような仕草で弄り……そしてその装置同士を叩き付け、合着させる。
ガチャリ、ガチャン。機械音を鳴らし、ギアが噛み合い、機構が重なり、変形を行っていく心揺さぶるサウンドを奏でながら、その正体が詳らかにされていく。
その正体は────
「『特選オオトロマグロキャノン・極』、へいお待ち!!!」
────メカニカルなキヴォトスオオマグロ!!
大迫力な大口径の銃口が大きく開いたマグロの口から覗いている!!
5人が節々に付いた取っ手を掴み、大見得を切って決めポーズ。瞬間、5人の背後が色とりどりの爆煙を巻き上げ大爆発。巻き込まれた正義実現委員会の子達が悲鳴を上げながら吹き飛んでいく。
「はーっはっは!! どうだこの偉容! この威光! この新兵器を造った赤字はこの後トリニティの銀行からたっぷりとせしめてやる!!」
「敗北と屈辱という荒波に揉まれに揉まれ、脂が乗りに乗った我等の思いの結晶! 受け止められるものなら受けるが良い!」
素晴らしい! 5人の持ったガジェットが変形合体して巨大武器を出すとは!
しかもモチーフもしっかり海鮮系に抑えている!
良い、とても良い! ミレニアム魂とエンジニア心が擽られる!
……おっと、こちらに向けられたキャノンの銃口に少しずつ光が収束している。どうやら攻撃のためのチャージ中のよう。
ならばこちらも新兵器にて迎撃してみようじゃないですか!
「流石です、カイテンジャーの皆様! ではこちらもその想いにお応えしましょう!」
《Gevurah Buster》
手元に呼び出すのはゲブラの名を冠する武装。
アサルトライフル程の銃身を有する其れは、白磁の如き色合いを纏い、各部に橙色のエネルギーラインが迸る。
私の腕の3回り程はごつく太いシルエットの武装は、降り注ぐ陽の光を鈍く反射している。
武装上部にある、ゲブラの頭部を模した出っ張り。その部分を押し込みながら先端部へ向けてスライドする。
それに合わせて細身の銃身が引っ込んでいくように武装内部に収納されて行き……大口径の銃口が入れ替わるようにせり上がり。
ガゴン、と重たい駆動音を鳴らして、変形が完了する。
《MODE:Canon》
そして装置下部にあるスロット部を引き出し、手元に呼び出した青い石……青輝石を5個詰め込んで装填。
《Full loading》
青輝石にふんだんに溜め込まれていた強烈で濃密な神秘が濃縮され、純粋なエネルギーとなって銃身内部に集中。
警告音にも似た、悲鳴にも聴こえるような甲高い音を鳴らしながら収束と縮退を繰り返し、ビリビリと空気を震わせ、この武装における最高で最善で最大で最強の一撃を放たんとする。
目には目を、歯には歯を。
変形には変形を、キャノンにはキャノンを。チャージ砲撃にはチャージ砲撃を。
これぞ『預言者改修式変形合体武装・ゲブラバスター』!
多大なる神秘のエネルギーを弾丸として撃ち出す、強力無比の武装なれば!
さぁて、発射準備完了だ。
あちらの方も準備が出来あがったらしい。レッドさんが声を張り上げ、今一度決めポーズを行い、音頭を取った。
「チャージ完了! さぁ、無限の廻転が生み出す力を知るが良い! 行くぞ皆ァ!」
「「「「「FAINALオオトロブラスター!!!!」」」」」
キィィン、と耳鳴りにも近い2つのエネルギーの高まりが極限まで達し、撃ち放たれる。
1つは、メカニカルなキヴォトスオオマグロの大口から発射される、色鮮やかな光線。
赤、黒、緑、黄、桃……5つの光線が空中で螺旋を描いて混ざり合い、一房の虹色となって、真っ直ぐに突き進んでくる。
無限の回転、生み出す力は無限大。それを誇示するかのように。
《FULL EXPLOSION!!》
もう一つは私の手元から放たれる極太の熱線。青と紫の入り混じる極大の閃光。神秘が迸る絶大なる威力の高出力ビーム!
今この武装が出し得る最高のスペックを発揮しているこの瞬間、決して見逃すまいと目を剥いて見つめ続ける。
2本の光線が着弾。拮抗。凄まじいエネルギー同士が空間をつんざくような音を掻き鳴らし、しのぎを削りながら相手を食い破らんと相殺しぶつかり合う。
その余波はスペクトラムめいた色の輝きとなって散らばり、巻き込まれた正義実現委員会の子達がころころと吹き飛んでいく。
しかし預言者の神秘を宿し、濃密な神秘を籠った青輝石を使った武装の攻撃に拮抗する威力を出せるなんて……カイテンジャーの方もなかなかどうして素晴らしい……
……あぁ! とても、素晴らしい! 素敵! カイテンジャーの皆様のヘイローの輝きよう! 活性化した神秘の漲り具合! あれこそが回転の力が生み出す真骨頂か!
すごいすごいすごい!!
「ぬぅぅぅ……! 押されているが耐えろ、そして力を振り絞れ、皆! 今こそ我々の無限の回転エネルギーをフルパワーで──」
「レッド。本日の業務時間終了の為、先に上がらせてもらいます」
「え゛っ。ま、まま待て待てグリーン! 行かないでくれ!? 特別手当も出そう! 今一度待ってくれ!」
「……このままでは打ち負かされ、割に合わないと判断しました。離脱しておきます」
「グリ──ーン!!! 葛藤したならもうちょっと考慮してくれても良いだろうグリーン!!」
「あっ、レッド、ちょっとこれまず───」
けれど、しばらくの拮抗を続けていた勝負も終わりが見えて。
私のビームが、カイテンジャーの虹色の光をじりじりと飲み込んでいって。
「ぬわぁ────ーっ!!!!?!?」
瞬間、大爆発。
巻き上がる爆煙、びゅぅと肌を撫で付ける爆風。空を舞う瓦礫とカイテンジャーの皆様。
空は青く、青く、澄み渡る色に満ちていて。なんて気持ちの良い空だろう。
あぁ、今日も良いデータが取れた!
「〜♪ 〜〜♪ 〜〜……♪」
「あは、っ、ふふ……あぁ、どれもこれも綺麗」
「それに…………うん、うん、良い味わい。良い神秘。ますます嬉しい」
「カイテンジャーの方々の神秘も取れたし、正義実現委員会の子のも取れたし……」
「……ふふ、イチカさんのも良い。これは数がまだ少ないから、大事にしまっておかないと……」
「…………」
「…………しまった。全然人気の無い方まで来ちゃった。浮かれ過ぎで回り見てなかった……」
「……えらく寂れてる。ミレニアムの廃墟地域しかり、ゲヘナのスラム街しかり……どこの自治区にもこういう所はあるんだなぁ……」
「…………? …………神秘の、気配が…………」
「……こっち、こっちの方に……うん、確かに感じる……他とは違うような……」
「……? 何だろ、これ」
「……地下通路?」
count the 青輝石!
現在、○○が持っている青輝石は!
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