剱岳の滑落の件で思ったことをランダムに。
①【アルパインクライミング、アイスクライミングの裏付けは必要】
同じ箇所の通過でも登山者の技量次第でリスクがガラリと変わります。
私はリミット設けてアイスクライミングはやりませんでしたがバイルの置き方、モノポイントアイゼンで脚の置き方に全神経を注ぎます。
雪の付き始めはおろか残雪期も早月尾根はやっておらずあくまでも想像ですが、滑落して標高差で800m下の池ノ谷でやっと止まったくらいですから細心の注意を払って通過すべきしょっぱい箇所だったのは間違いないかと。
それでも不可抗力の落雪楽氷落石捕まるんですから。
無雪期の岩稜程度ならクライミングの素地が無くても体力で潰しが効きますがクライミングのムーブ身に付いていればリスクは逓減されます。
前穂高岳北尾根なら山歩きの延長で丸腰でやってるレコちらほら見ますがそれこそ蛮勇ではないでしょうか。
マルチピッチクライミングしてるような登山者ならフリーでも登れる程度の難易度で山岳会で岩場デビューの初心者を連れて行くベタなルートが前穂北尾根ですがハーネスガチャ類の装着は勿論、ロープも使って登攀します。
丸腰で登れるのが偉いのではなく安全に登攀できるのが大事なのです。
やって出来ないわけないですがやろうとは思いません。
訓練しようが怖い場所は怖い、そこが麻痺したらいけないと思います。
②【高リスク×高頻度は避けるべき】
しっかりした山岳会、しっかりしたリーダーならシステマティックな年間の山行計画を立案するものです。
春の岩トレからマルチピッチシステムの棚卸をして6月、8月、10月に目標の岩場にチャレンジするといった。
散々春に岩トレしたつもりでも本チャン本チャン本チャンとシーズン中には岩トレやらないですからオフシーズンに岩トレしたら全く登れないのはままある話、技術はほっとけば劣化します、だから翌春懲りずに岩トレするわけです。
山岳会を是とするつもりはありませんが個人の山歩きも同じでしょう。
ずっとトップギアで毎週毎週バリエーションルートやり続ければリスクは指数関数的に上がるのでは。
ビッグイベントの山行に向けてのトレーニング、やり終えた後の静養も必要じゃないかと思います。
③【しょっぱい場所ではパーティーを割らない】
ペースの違いでパーティー割ってしまうのはままある話。
今回の滑落箇所はロープ使う使わないか迷うところ、この時期のこのルートだとおそらく粗方使わない登山者ばかりなのでしょうが。
そういう所が一番リスクが高いのではと思っております。
しょっぱい箇所はお互い見える場所で付かず離れずでクリアすべきでしょう、観念論的になってどうかと思いますが。
あとヘッデン灯したらたとえ低山であってもパーティー割いたらいけません、私も一度肝を冷やした経験があります。
ぼっちさんの遭難、数日いろいろ考えました。
面識はありませんでしたが山岳会の計画あがったルートを彼女がやっていてコメントのやり取りしたこともあって。
几帳面に返信くださってヤマレコで慕う人が多いのももっともだと。
体力、バイタリティーには驚嘆しておりました。
無鉄砲化と思いきや岳沢起点のバリエーションルートもまずはベテランさん引きづりだして(彼女の人徳の賜物でしょう)その後ソロで復習リピートと。
ある方が彼女は歩きでやれるルート一通りやり切ってどういう方向に進むべきかおそらく本人が模索してる矢先の遭難だったとおっしゃってました。
黙々と岩トレする性分じゃなさそうだと思ってはいたもののしっかりアルパインクライミングやれば剱、滝谷、一ノ倉沢も颯爽と登攀する姿が想像できるだけに残念です。
掲示板なんかの上から目線のそれ見たことかの書き込みは見てて嫌ですし単に承認欲求を拗らせたというのもどうかと思って。
誰しも承認欲求はあるものでじゃなければ誰もがヤマレコに記録なんか上げないでしょう。
何が問題だったのか、自分なりに客観的に考え今後の登山の転ばぬ先の杖にすることがせめてもの彼女の供養になるのではと思い日記に記しました。
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