秋田の大型ウサギ、40年前に北朝鮮へ 食用?万景峰号で海渡る

現在も飼育される「畑屋うさぎ」=秋田県大仙市で2023年6月28日、工藤哲撮影

 「秋田犬」「比内地鶏」と並ぶ秋田県固有の動物で、県の内陸部で家畜として飼育されてきた「ジャンボウサギ」が40年前の1983年、秋田から北朝鮮へと送られていた。当時を知る複数の関係者が明らかにした。県内では飼育農家が減少し、今や存続すら危ぶまれるウサギだが、その価値は国外でひそかに注目されていたという。何のため、どんな経緯をたどったのか。証言を追って産地へと足を運んだ。

 北朝鮮へ送られたのは秋田県の旧畑屋村(現・美郷町)を中心に飼育され、成長すれば体重が10キロ近くにもなる「畑屋うさぎ」。ジャンボウサギの源流とされ、終戦間もない49年には米国にもつがいが親善目的で送られたというが、詳細は明らかではない。

現在も飼育される「畑屋うさぎ」=秋田県大仙市で2023年6月28日、工藤哲撮影

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