転職時の職務経歴書を雑に書いている人が多すぎる。私は過去に、中途採用面談で多くの職務経歴書を見てきましたが、「工夫ゼロ」のものばかりです。
だいたい1~2時間程度でサッと作り、過去の担当業務を時系列で並べただけの人がほとんどです。これではただの「職歴年表」です。
よく、転職エージェントが「2~3枚で簡潔にまとめる」と言ってきますが、奴らの助言を真に受けると、他者との差別化は不可能です。
因みに私は職務経歴書の作成に5~6時間は掛けます。そして現在は7枚構成です。
「そんな枚数、読む側が大変では?」と思うかもしれませんが、実際は逆です。読ませ方を工夫すれば、7枚でも読み手は退屈しません。惹き付けるような書き方をするんです。
因みに悪い職務経歴書の典型例は次の2つです。
1.ただの歴史年表
2.どうでもいい技術スキルを羅列がやたらと多い
(例:Excelでマクロを作った/開発言語:C++/使用機器:三菱PLC)
「今までやったこと」を数多く書きたい気持ちは分かりますが、これでは「汎用エンジニア」の印象しか残りません。汎用エンジニアは、確かに採用の間口は広がりますが、年収は抑えられがちです。
大事なのは差別化スキルです。間口は狭まってもいいので、尖らせましょう。
その尖った差別化スキルを冒頭にいきなり持ってきます。更にその強みで残した実績を数字で示します。そしてその成果が「会社が変わっても再現性がある」ということを証明するのです。
職務経歴書は「職歴の棚卸し」でも「歴史年表」でもなく、市場で勝ちきるための武器です。そう考えると、1~2時間程度で2~3枚にまとめるなんてできないはずです。