原神世界で不死身のボケ担当がハッピーエンドを目指すのは間違っているだろうか(旧:契約の国で働いてたら過労死したので自由の国に逃げようと思います) 作:ありがとうはなまる
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これからもこんな更新頻度ですが今後ともよろしくお願いします。
今回はあのヤンデレAが遂に出てきます。しっかりヤンデレを表現できているか分かりませんが、そこは温かい目で見てくださると助かります。
それでは本編お楽しみください。
私達を置いていった永一さんお元気ですか
私は今テイワットに来てから一番の危機に瀕しています
「くんくん やはりこの匂いは永一さんのもの、何故旅人さんから永一さんの匂いがするのでしょう、しかも少し一緒にいたぐらいでは決してつくはずのないほどの濃い匂い、旅人さん私に教えてください決して怒ったりなど致しませんので嘘偽りなく永一さんとの関係と永一さんの居場所を教えてください旅人さんさあ早く私に教えてください旅人さん旅人さん旅人さん旅人さん旅人さん旅人さん旅人さん旅人さん旅人さん旅人さん旅人さん旅人さん旅人さん旅人さん旅人さん旅人さん旅人さん旅人さん旅人さん旅人さん旅人さん旅人さん旅人さん旅人さん旅人さん旅人さん旅人さん旅人さん旅人さん旅人さん旅人さん旅人さん旅人さん旅人さん旅人さん旅人さん旅人さん旅人さん旅人さん」
助けて永一さん(涙)
ことの数分前
蛍side
永一さんが私たちを追いて空の彼方に消えた後、私達は万国商会や離島で起きたトラブルを難なく解決した
その後はトーマや柊たちの助けを借りて、無事離島から脱出し鳴神島へとたどり着いた
鳴神島へついた私とパイモンは木漏茶店でトーマと合流し、稲妻城近くにある千手百目神像を拝見しに行った
「ところでトーマ、稲妻に来てから気になってたんだが店や道端にちょくちょく置いてある像は何なんだ?」
「?…あぁあれは永一さんっていう人を象ったお地蔵さんだね」
「うえっ!?」「!」
「…不死川永一といってね、稲妻人なら知らない人はいないほど有名な人物で雷電将軍の次に名前が知れ渡り親しまれている人物なんだ」
「へ、へぇ~そ、そそ、そんなに有名なやつなんだなぁ…と、ところでその永一ってやつは何でそんなに有名なんだ?」
「永一さんは雷電将軍の
「へぇ~永一ってそんなに偉かったんだな」
「あぁだけど永一さんが有名なのは地位や権力が高いからじゃないんだ」
「彼が有名なのは永一さんが唐突に行う行動によるものなんだ」
「有名な話だとさっき通った八重堂にマンガっていう絵が書かれた小説を売り出して稲妻の娯楽業界を震撼させたり、近臣という身分がありながら1人で動く屋台で稲妻中を周り村の人達に料理を出したり、なんとなくという理由だけで稲妻城から大量のモラの雨を降らしたりと将軍の近臣という地位がある人間が絶対にやらないことを平然とする目茶苦茶な人だった」
「だいぶ破天荒なエピソードね」
「そうだね、でもそんな彼の行動で笑顔になったもの、救われたものがいる。彼は人を、心の底から笑顔にできる優しいお人なんだ。こう言っちゃなんだが、俺は永一さんのことをおかしな人だけど頼れる近所のお兄さんみたいな人だと思ってる。きっと、永一さんと出会った人たちもそんなことを思ってるんじゃないかな」
「…」
永一さんって稲妻でも色んな人から慕われていたんだ、なんだか嬉しいな
「っと話が脱線しちゃったね。永一さんの地蔵が何で置いてあるかだったね」
「それは永一さんに救われた人が大勢いることで一種の信仰対象になっているんだよ」
「信仰対象?」
「永一さんが稲妻で行ってきた数々の善行で、あの人が訪れるところは繁栄と平和が訪れると考える人が大勢いてね。そこで、社奉行は永遠の繁栄と平和が続くよう永一さんと同じ顔の地蔵を作り稲妻中に置いたんだ」
「…………っとそろそろだね。見てご覧、あれが千手百目神像だよ」
トーマが会話を切り前を指差し、私は指がさす方へ目を向けるとそこには巨大な女神像が建てられていた
モンドの風神像に似ているが、女神像の背には目狩り令で集めた稲妻人たちの神の目が埋め込まれている翼があり目狩り令の被害に遭った人の数が伺える
神像の近くに来た私は、何の気もなく神像に触れた。瞬間、おびただしい数の人らしき声が頭に響き、私は突然のことに驚き神像から手を離し頭を押さえた
パイモンたちが私の異変に気づき声を変えてきたが、大丈夫と答え、先ほど起きた出来事をパイモンたちに話す
私の話を聞いたトーマは、それは神の目の所有者だった人たちの想い、「願い」の声だったのではないかと推察し、私も同意見だった
そんな、ちょっとした出来事に見舞われた私たちは、神像から離れ、トーマが仕えている社奉行の屋敷に行くことになった
道中、トーマからこれから向かう神里家についての情報を教えてもらい、神里家には反目狩りを掲げる神里の「白鷺の姫君」、というたいそう美しい令嬢がいるらしく、屋敷に行く理由はその「白鷺の姫君」に謁見するためらしい
他にも神里家には「白鷺の姫君」の兄弟である兄と、
当主のご両親と次期当主の「白鷺の姫君」の兄は、社奉行の仕事で思うように動くことができないため、反目狩りについては神里の「白鷺の姫君」に任せているらしい
そんなこんな話をしていた私たちは、稲妻城から遠く離れた社奉行の屋敷へとたどり着いた
「やっとたどり着いた。もうヘトヘトだぞ」
(浮くのにもエネルギー使うのかな?)
「到着。ようこそ神里屋敷へ歓迎するよ。その前に」
シュシュシュシュシュシュシュシュシュ
社奉行に入る前トーマが何か甘い匂いのする香水を私とパイモンにかけ始めた
「………これだけすればバレないだろうボソッ うゔん…さ、どうぞどうぞ」ニコッ
何だろう、この屋敷からは冒険中によく感じる危険な気配、それもタルタリアやトワリンと戦ったときと同じぐらいの危険な気配がひしひしと感じる。なんだろう凄く入りたくなくなってきた
この気配がする場所に行って良かった記憶が何一つ無い…………凄く、すご~く入りたくなくなってきた
でも入らないと神里の「白鷺の姫君」って人と会えないし、でも入ったらどうせろくでもないことになるし、でもここまで来て入らないのもだし、でも、でも、でも
オロオロと思考しているうちに私の体は着々と屋敷の方へ歩を進めていき、気づけば屏風越しに「白鷺の姫君」と謁見していた
「旅人さん、どうか貴方の力を私たちにお貸しください。私たちならばきっと…」
考え事をしてて全く話を聞いてなかった。どうしよう(汗)
でもこの場で私の力を貸してくださいって言うことは、反目狩り令についてだろう。なら…
「私たちは雷電将軍に会いに来ただけで反旗を翻しに来たわけじゃない。だからその提案は受けられない」
私の答えは決まってる。それに永一さんも連れてきているから尚更争いごとになることは避けたい
「話がそれだけならここで帰らせてもらいます」
「うぅ…………ん?」
「?……!?マズっ」
「? どっ…!?」
提案を断られ落ち込む声を出す「白鷺の姫君」には悪いが、しつこく勧誘される前にお暇しようと出入口に向けて歩を進めようとしたところでトーマの焦った声を聞き、気になってそちらに顔を向けようとしたが、突然、床下から白髪の美しい女の子が飛び出し私の肩を強く握ってきて匂いを嗅ぎ出した
「クンクンクン…香水の匂いが強くて今まで気づきませんでしたがこの匂いは間違いなくあの人のもの、しかしあの人は ブツブツブツブツ」
「え、え〜とどうかしましたか白鷺の姫君、さん?」
「旅人さん」
「はい?」
「永一さんとは一体どういう関係なのでしょうか」
「え?」
冒頭に戻る
助けて永一さん(泣)
「お嬢落ち着いて!旅人が困惑していますし少し離れましょう!」
「黙っていなさいトーマ、私は今旅人さんとお話をしているのです。それに私は落ち着いていますえぇ私はいたって冷静です冷静に永一さんがどこで何をしているのかを聞きたいのですさぁ旅人さん早く永一さんの居場所を話してください。話してくださらないと私、貴方にナニをするか分かりませんよ」
(ヒィィィィィィ!!) 「ヒィィィィィィ!!」
蛇に睨まれた蛙は恐怖で足がすくんでその場から動けなくなると永一さんに聞いたことがあるが、その言葉の意味を私は身を持って実感した
一歩動くどころか声すら発することができない私の心の声とパイモンの声が重なり合った
その後、白鷺に睨まれた
「白鷺の姫君」の尋問から解放された私は、トーマに案内され神里屋敷の客間に連れられた
もちろん「白鷺の姫君」も一緒についてきて、今私の眼の前で美しい笑顔を浮かべて私のことを凝視してきている。目茶苦茶怖い
「え、え〜と「白鷺の姫君」…様?あn「綾華」…え?」
「「白鷺の姫君」では他人行儀ではありませんか。私のことは綾華と気軽にお呼びください」ニコッ
「ア、ハイ綾華様」ニコッ(引き攣り)
「呼び捨てで構いませんよ」
「い、いやそんな呼び捨てだなんてそんな恐れ多い」
「私は気にしませんよ、これから長いお付き合いになるでしょうから」
私はもうあまりしたくなくなってきたけど
「綾華様「綾華」…綾華様「綾華」…綾華さ「綾華」…………………綾華」
「はい」ニコッ
私、この子に勝てないかもしれない(泣)
「…ふぅ~……綾華は何でそんなに永一さーまについて知りたいんですか?やっぱり出国したから居場所が知りたいとかですか」
「……それは」
「それは俺から話すよ」
トーマが手を挙げて話に入り込んできた
「永一さんの地蔵が置かれた理由が信仰対象だったと言ったのは覚えているかい?」
「覚えているけどそれがどうしたの」
「これは稲妻でもほんの一握りしか知らない真実なんだが、永一さんの地蔵が置かれた理由は別にあるんだ」
「え?」
「ちょっと待てよ、それと綾華の言動にどう関係があるんだよ」
「気持ちはわかるが聞いてくれ。何故お嬢がこんなにも永一さんの居場所を君たちから聞き出そうとしているのか、その理由は…………彼が亡くなったからだよ」
「「えっ?」」
「表向きには目狩り令が活発化した際に稲妻を去ったと報告されたけど、実際は目狩り令に反発したことで雷電将軍の無双の一太刀によってその命を散らした」
「町中にある永一さんの地蔵は雷電将軍が永一さんの供養を兼ねて社奉行に置かせたものなんだよ」
「それってホントのことなのか?」
「あぁ社奉行の終末番に探らせたから間違いないよ」
「…何故雷電将軍は永一さんの死を隠蔽するようなことをしたの?」
「確証はないが、恐らく永一さんが死んだことで起きる民衆の暴動を防ぐためだと思う。ただでさえ目狩り令で民衆の不満は積もりに積もっている。そんな中で永一さんが殺されたとなれば民衆の不満は頂点に達する。幕府も目に見えた地雷を踏みに行くバカなマネはしない」
「………雷電将軍は永遠のために本気で目狩り令を遂行しようとしてくる。たとえ永く仕えてきた相手だろうと容赦なくその命を奪うほどにね………」
「……トーマ、発言には気をつけなさい。永一さんは生きています」
「…すいませんお嬢」
皆が口を紡ぐ。沈黙が木霊し、部屋の空気が重くなるのを感じる
永一さんは生きている、なんなら稲妻に上陸している。そのことをトーマたちに教えるか否か
そもそもトーマたちは永一さんの死なないことを知っているのだろうか。もし知っていたなら永一さんが死んだなんて絶対に言わない
もしかして、トーマたちは雷電将軍の無双の一太刀なら不死身の永一さんを殺せると思っているのだろうか。稲妻の民は無双の一太刀に絶対の信頼を寄せている。そうした理由があるならトーマたちが永一さんが殺されたと思うのも納得する。さて、どうしよう
「旅人さん」
「!は、はい!!」
「先ほどはすいません、淑女として恥ずべき行為でした」
「い、いえいえそんな…」
「ほんとにね」と内なる蛍が悪態をつける
「旅人さん、どうかお願いします。永一さんについて何か知ることがあったら些細なことでも構いません、どうか教えてください、どうか!!」
「俺からも頼む。どんな些細なことでも良いんだ教えてくれ!」
綾華は机に額が当たるほど頭を下げ、トーマも土下座に近い体制を取り頭を下げてくる。そんな二人の声は微かに震えていた
2人の強い決意に、私は永一さんが話していた話を思い出す
「俺の座右の銘はラブ&ピース*1だ。あ?座右の銘が何かって?簡単にいやあ自分が大事にしたい言葉、信念みたいなもんかな」
「何で座右の銘がラブ&ピース(ラブのところで以下略)なのかって?そりゃあ俺が暗い雰囲気嫌いだからかな。俺は人の笑っている明るい雰囲気が好きなんだよ。だからラブ&ピース(ラブの以下略)を座右にしてる。あとは俺の知ってるヒーローの座右の銘がこれだったから、かな」
「……なんでラブ&ピースラブ&ピース(以下略)を言う時にいっつもポーズをとるのかって?…それが礼儀であり作法だからだよ」
どんな話の流れでした会話だったかは思い出せない。けど今、目の前にいる綾華とトーマを見ていると、自然と永一さんの言葉を思い出す
「…………………分かりました」
「おい旅人!」
「ごめんパイモン。でもここで口を閉じて話さなかったら私は永一さんに顔向けできないから」
「永一さんの座右の銘は「ラブ&ピース」…でしょ」ニコッ
パイモンに向かって笑顔でピースサインを出す
驚いた顔をしたパイモンだったがすぐに笑みを浮かべ私の言葉に同意してくれた
それから私は永一さんについて知っていることを綾華たちに話をした。まず初めに、永一さんが生きていること。次にモンドでのこと、璃月でのこと、そして稲妻に上陸した時の事を話し始めた
永一さんが生きていることを知った綾華とトーマは、「良かった…良かった!」と泣きながら永一さんの生存を喜んでいた
「…お見苦しいものをお見せしました旅人さん。そしてありがとうございます。永一さんのことを話してくださり」
「良いよ良いよ私が好きで言ったんだから、それと…」
「?」
「私のことは蛍って呼んで、旅人だと他人行儀だし ね?」
「! ふふふ そうですね分かりました蛍さん」
「んもう ほ・た・る、私には呼び捨てで言えって言ったんだから綾華も呼び捨てにして私たち友達でしょ」
「!…友達」
「そう、嫌、だった?」
「い、いいえ!とても、嬉しいです///」
「そ、そっか///」
もし永一がこの場にいたら「甘ぇ!甘い雰囲気がプンプンするぜぇ!!」と内なるスピードワゴンを出していただろう
「おっほん これからよろしくね綾華」
「ええ、こちらこそよろしくお願いします蛍」
綾華たちに永一さんのことを話して良かったのか悪かったのか私には分からない。けど永一さんなら笑って許してくれるよね
こうして旅人と神里綾華の初対面は無事に終えた
不死川永一について一段落した旅人たちは、現状の目狩り令によって起こった様々な出来事を知るため神里綾華の指示の元、目狩り令によって神の目を奪われた稲妻の民に会うことになった
その後、
「クンクンクン……この匂いは永一さんの匂い!あんた永一さんのなんや永一さんとどういう関係や、いやそもそも永一さんは死んだはず、もしかしてえ、永一さんは生きてるんかいな!?どうなんや黙ってんとなんとか言いや!永一さんは生きてんのかどこにいるんや教えてぇな教えてくれ教えてくれ教えてくれ教えてくれ教えてくれ教えてくれ教えてくれ教えてくれ教えてくれ教えてくれ教えてくれ教えてくれ教えてくれ教えてくれ教えてくれ教えてくれ教えてくれ教えてくれ教えてくれ教えてくれ教えてくれ教えてくれ教えてくれ教えてくれ教えてくれ教えてくれ教えてくれ教えてくれ教えてくれ教えてくれ教えてくれ教えてくれ教えてくれ教えてくれ教えてくれ」
永一さん助けて(泣)
旅人はリアルに涙した
一方抵抗軍では
「内村!」
「甲斐田!」
「香川!」
「忠勝」
「ゴロー!」
「まだまだポーズのキレが甘いぞ!そんなんじゃあ幕府軍には勝てないぞ!はいもう一回!いくぞ!!」
蛍と綾華の間にユリが産まれ宵宮に絡まれている頃、永一は抵抗軍とともにスペシャルファイティングポーズの練習に勤しんでいた(何やってんだこいつ)
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【永一のメモ】
永一はある事件の後、吹っ切れて原作の歴史をいつくも捻じ曲げている
【裏話】
トーマは永一の変装を見た時からすでに疑っていたが、無双の一太刀のことがあり確証が持てず、なにより死んでいたことを隠そうとする人間が顔見知りの多い国にサングラス一丁で乗り込んでくるとは夢にも思わず人違いだと処理していた
屋敷に入る前の香水の件は、道中の蛍たち(主にパイモン)のリアクションを見て蛍たちが永一を知っている人物だと睨み、好感度を稼ぎ友好的に永一の居場所を聞こうと暴走列車(綾華)に気づかれないようにした処置
なお、神里父は永一のヒルルク直伝ドクターストップ(物理)によって気絶させ、神里母は病気を治療し死の末路を回避
そしておやっさん直伝の説得によって神里家の歴史は変わった
「よう、社奉行を立て直すために頑張ってるんだってぇ〜?」
「お前が仕事一筋で頑張って死ぬのは勝手だ」
「けど、そうなった場合誰が代わりに神里家の仕事をすると思う」
「
今回シリアス回でギャグを最後の方にしか入れられませんでした。不覚。今回とうしてやっぱり蛍より永一の思考内のほうが何も考えずに書きやすいなと思いました。
マスターネタはやりたかったから入れた。後悔はない
神里親子は本編に出すか分かりません(多分出さない。キャラが分からないから)
タイトル元ネタ:ヤンデレ貴公子の重すぎる愛で幸せになります
稲妻編終わったら何編しよう
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そのままスメール編
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回れ右して璃月編
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そんなことより番外編(茶番)
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まさかの過去編