原神世界で不死身のボケ担当がハッピーエンドを目指すのは間違っているだろうか(旧:契約の国で働いてたら過労死したので自由の国に逃げようと思います)   作:ありがとうはなまる

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2話から4日立った後の話です


3 あの日約束した内容が自分の首を絞めることを僕はまだ知らない

 

 

 ある日

 

 

 「ジン・グンヒルド代理団長。何か弁解はあるかい?」

 

 「…いや……………………ありません」

 

 「よろしい。では判決を言い渡す。あなたには…」

 

 

 「カフェインの摂取を1週間に一回だけにしてもらいます!!」

 

 「そ、そんな……」ワナワナ

 

 

 俺は今日は栄誉騎士代理団長にして伝説の超ワーカーホリック人ことジン団長のカフェイン摂取量チェックをしに西風騎士団の団長室に赴いた

 

 

 「ま、待ってくれ永一!!それでは業務に支障が出てしまう。せめて一日一回に変更してくれ!!」

 

 「黙らっしゃい!!それやってこの有り様だから期間を増やしたんだろうが!あんだけ買い込んだコーヒーを一ヶ月程度で全部飲み干すカフェ中にはこれぐらいがちょうどいいんだよ!!少しは反省しろ!!」

 

 「くっ……」

 

 「まぁまぁ永一ちゃん。そのへんにしてあげてジンも悪気があってやったわけじゃないんだし、説教はここまでにしましょ」

 

 「悪気がないから説教してんですけどね」

 

 

 〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

 それから俺とリサさんはジンがするはずだった膨大な書類の数々を3人で消化していった

 

 大量の書類、終わらない仕事、残業、過労死、う、頭が……

 

 

 「うぅ…コーヒー……」ウルウル(泣)

 

 「泣くほどかよ」

 

 「だってぇ…私の唯一の心の支えだったんだよ」

 

 「はぁぁ 仕方ない」

 

 

 俺は持っていた筆を机に置き、団長室から出てティーカップとマグカップ2つを持ってきて手際よく紅茶を作っていく

 

 

 「あらいい匂いね」

 

 「作り方も入れ方も様になっているな。永一はどこで紅茶の入れ方を習ったんだ?」

 

 「フォンテーヌで執事業を少しな。それで紅茶の作り方も入れ方も覚えたんだ」

 

 「どんな人の元で執事をしていたんだ?執事ということは誰かに仕えていたのだろう」

 

 「あぁ、これが飲みたかった、あれが食べたかった、欲しい物はこれじゃないだとか抜かす我儘構って姫ちゃんだったよ」

 

 

 あいつ元気かな………元気だろうな

 

 

 「ほいどうぞ」

 

 「ありがとう」

 

 「ズズッ……美味しい、それにどこか温かい感覚になるな」

 

 「その紅茶には眠気覚ましの効果の他に心身代謝を上げたりリラックス効果もある社畜時代からの俺のお気に入りだ」

 

 

 懐かしいぜこいつと一緒に数多の強敵たちを倒してきたわ*1、徹夜した時はこれでよく卍解(挽回)していたな

 

 

 「あぁそういえば言い忘れてたけど俺、しばらくモンドを離れるから」

 

 「「!!」」

 

 

 俺が発言した瞬間、2人の動きが止まり先程まで鳴っていたペンが走る音が消え、団長室が沈黙で包まれた

 

 

 「?どうしたんだ2人とも急に止まって、電池でも切れたか?たんさんいる?」

 

 「永一、モンドから離れるということだがどこに行くんだ」

 

 「稲妻だ。蛍たちと一緒に行ってくる」

 

 「っ!……駄目だ尚更許可できない」

 

 「?何でだよただの里帰りだろ」

 

 「今、あの国が鎖国状態にある事は君も知っているだろう。入国だけでなく、出国も禁じられている状況の中で稲妻から脱出した君は、まず間違いなく罪人として認識されているはずだ。旅人たちと共に稲妻へと渡った結果、捕えられて処刑される、なんて事が無いと言い切れない」

 

 「大げさだな、随分前から国に帰ってないし誰も俺の顔なんてわかりゃぁしねぇよ、それに変装でもすればバレることもない、そもそも俺は死なないんだし大丈夫だよ」

 

 「君は!!」

 

 

 ジンが声を荒らげ、机に拳を叩きつける

 

 

 「いつもいつも危機感がなさすぎる!!死なないからといって痛みが無いわけじゃないんだ!!捕まって拷問されてもう二度と会えないかもしれないんだぞ!!君がみすみす傷つくことはさせられない!」

 

 「君のことを心配する私達()の気持ちはどうだってもいいのか!!もっと自分()を大事にしろこのバカ!!!!」

 

 

 ジンは言い切るとハァハァと肩で息をしてこちらを睨みつけてくる、リサさんも何も言わないがこちらを見つめている

 

 はぁ~~………ここまで言われたら流石におちゃらけるのは駄目だな

 

 

 「すまんジン。お前の心配を蔑ろにした発言をとって」

 

 「いや、私も熱くなりすぎた」

 

 「いんや、確かに団長の言う通り、俺は危機感が足りていなかった。だから、それを踏まえて俺は旅人達と稲妻へ行く」

 

 「「!」」

 

 「君は…「大丈夫」…っ!」

 

 「俺は絶対()()()()ここに帰ってくる、そしてお前に、ジン・グンヒルドに会いに来る、約束だ」

 

 

 俺は西風(セピュロス)騎士団の敬礼のポーズを取りジンとリサの前に立つ

 

 

 「だから代理団長殿、図書館司書殿どうか不死川永一に出国の許可を」

 

 

 ジンと俺、そしてリサさんの目線が交差する

 

 長い沈黙が団長室に響き渡り、俺とジンの主張の押し付け合いが続く

 数分か数十分か体感で長い時間ジンと睨み合っていたが、押し勝ったのは俺の主張らしい

 長い沈黙を破るようにジンは溜息を吐き、諦めたような顔で視線を外す

 

 

 「……分かった、君がそこまで言うなら私は止めない、西風(セピュロス)騎士団団員不死川永一の出国を許可する」

 

 「ジン団長、ありが「ただし」っ?」

 

 「条件がある」

 

 「条件?」

 

 

 俺の言葉を遮りジン団長が口を挟むとジン団長はこちらへと歩み寄って来た

 

 

 「必ず無事に帰ってこい」

 

 「もちろんです、何ならお土産も買ってきますよ」

 

 「それと君が帰ってきた時、私の我儘を聞いてもらうよ。君の我儘を聞くんだ、私の我儘も聞いてくれるね」

 

 「………」

 

 

 俺の肩を掴んで微笑むジン団長、どこか色気のある笑みだが目の方は瞳孔が開いためっちゃ怖い目で俺を睨んできていた

 

 いつもの俺なら何も考えず即OKを出したが、今のハイライトのないヤンデレみたいなジン団長に安易にOKを出したら何言われるか分からん、だからといって断ると絶対出航させてもらえないし強引に行ったら絶対話がややこしくなるしどうしよう

 

 

 「………返事は?」

 

 「!サーイエッサー!!」

 

 

 俺の悩みはジン団長の放つドスの効いた声と覇王色(威圧)に成すすべもなく消し飛ばされ、俺はジン団長に我儘聞く券をもぎ取られた

 

 

 「あ、小じわミッケ」

 

 

 仕返しにと嘘を付いたら顔面にジャイアンパンチを食らい何倍にもなって返ってきた

 

 

 

 

  ───────────────────────

 

 【永一メモ】

 永一はテイワット中を旅しいろんな役職に就いていた(傭兵、学者、マジシャン、新聞記者などなど)

 そしてその過程で……

 

 

 

 不死川永一プロフィール

 

身長:174cm

体重:62キロ

特徴:黒髪黒目の天然パーマで細マッチョ、シミ一つ無い中性的な顔立ち左目左下部分のホクロがトレンドマーク

服装:黒の半袖ワイシャツ一枚に青のジーパン、ワイシャツのボタンは第2まで開けている

趣味:七星召喚、散歩、モノ作り(料理、機械造りなど)

特技:だいたい全部、顔真似、声真似

好きなこと,もの:ダジャレ、人との会話、人を笑わせること、友人と遊ぶこと、料理、読書、歌唱

嫌いなこと,もの:痛み、命を粗末にする人、命を大事にしない人、喧嘩、ヤンデレ(嫌いというか苦手)

 

・基本ふざけた態度をとって周りを怒らせたり困らせているが、根は超がつくほどの善人で、本当に人の嫌がることは絶対にせず、困っている人がいれば真摯に向き合う閉める時はしっかり閉めるメリハリ人間

 

・永一の声真似のクオリティーは高く、男性の声だけでなく女性の声、果ては人外の声まで真似られる(練習は必要)

・永一は黒の半袖ワイシャツに青のジーパンとラフな格好を基本的にしているが、用事がある時はその都度服装を変えている

 

 

 

 

 

*1
ただ寝ずに仕事をしていただけ




永一のプロフィールはこれから小出しで作っていくと思います。

タイトル元ネタ:あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない

稲妻編終わったら何編しよう

  • そのままスメール編
  • 回れ右して璃月編
  • そんなことより番外編(茶番)
  • まさかの過去編
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