斎藤知事を「心から信頼するのは難しい」初当選を支えた“百条委委員長”奥谷県議が語る“溝”の正体 「これ以上質問しても同じ答え」斎藤知事の“答えない”姿勢にかつての支援者が抱く違和感
“斎藤課長”支援の過去…今と違いは
斎藤知事と奥谷県議の関係は、2021年の知事選前にさかのぼる。自民党県議団は、当時の副知事の推薦を決めたが、国会議員側が、総務省から出向中だった大阪府財政課長の推薦を決定。 それが現在の斎藤知事である。 県議団を飛び出した11人が、斎藤氏を推す新会派「自民党兵庫」を結成。奥谷県議も、そのうちの1人だった。 当時の「斎藤課長」と、今の「斎藤知事」は、変わったのだろうか。 【奥谷県議】 「若いし、見た目もいいし、話してみてもやっぱり兵庫に対する思いもすごくあったので、『こういう人に知事になってほしいな』という思いがあった。どうですかね。そんなに今とイメージは変わらないですけど、難しいですね」 【鈴木】 推薦すべきか皆が悩んでいる時だから、斎藤氏に対して色んなことを聞きますよね。質問にはちゃんと返してくるタイプだったんですか。 【奥谷県議】 「それはそうですね。特に当時は万博とか、これから関西での大きなイベントがある中で、しっかり兵庫も万博を活用して、兵庫としても発展できるようにしていくという、色んなアイデアを持っていて。 その中で生まれたのが『フィールドパビリオン』とかだと思うんですけど。その時はきちんとコミュニケーションを取っていましたね」 奥谷県議は今も、斎藤知事の政策自体にはおおむね賛同しているという。 県立大学の授業料無償化は、長期的な出費が大きく「他にやるべきことがあるのでは?」と懐疑的だそうだが、高校のエアコン設置なども「井戸県政から継続してやっていること」だとして、反対する理由はない。 事実、補正予算は全会一致で可決したし、ほとんどの議案が原案通り可決されている。斎藤知事が「県政は着実に前に進んでいる」と胸を張るのはここだ。
“同じ答弁”に「信頼するのは難しい」
記者会見でも議会でも「質問に答えない」「同じ答弁を繰り返す」斎藤知事の姿勢に、奥谷県議も違和感を抱く。 斎藤知事は、立花容疑者に支援され「2馬力選挙」になったことを何ら総括も釈明もしないまま、「2馬力選挙」の早期対策を求める全国知事会の要請に名を連ねた。県議会の代表質問で、ここを問うた奥谷県議にも、正面から答弁しなかった。 【奥谷県議】 「色々聞き方を変えたりして、色んなことを考えていたんですけど、やはり答弁を聞いていて、『これ以上質問しても絶対同じ答えしか返ってこないな』という…諦めと言ったら怒られますけど、そういう感情もあったりして。 ああいう一般論の同じ答えだと、こちらとしてはコミュニケーションが取れていないので、それはもう、我々議会とのコミュニケーションを取る気がないんじゃないかって、私は思いました。 第三者委員会が出した、『公益通報者保護法違反があった』という結論が出ているわけで、きちんとそれを受け入れた上で、是正していく姿勢を示すことが、僕は第一歩なんじゃないかと思っています。行政の自浄作用を発揮してもらわないと、我々もやっぱり、知事に対して心から信頼するというのは、なかなか難しいと思います」