【日本支社に突撃】特殊詐欺で75兆円を荒稼ぎ! プリンス・グループ(太子集団)の禍々しい正体
「創業はたった10年前。親族の遺産を持って中国からカンボジアに渡った陳志が、28歳で起業したとされます。しかし、当初から異常な資金力を誇り、現地でマンションをどんどん建て始めた。突然出現した、不思議な巨大企業だったのです」 カンボジア日本人会会長の小市琢磨(こいち・たくま)氏はこう証言する。 太子集団の園区運営は、近年のカンボジアでは公然の秘密である。ただ、正体が明らかではない段階から、カタギの企業とは思えない気配があったという。 太子集団は17年9月、首都にある韓国資本の商業ビルを買収。同ビルにはJETROや伊藤忠、みずほ銀行、三菱東京UFJ銀行(現三菱UFJ銀行)など多数の日系企業が入居していたが、これらの事業者が実質的な〝追い出し〟に遭っているのだ。日本とカンボジアの交流団体に関わる沢田氏(仮名、40代)は、当時の様子をこう話す。 「上下黒服で銃を持った中国人警備員が、毎日何十人も建物内を徘徊し始めたのです。とても仕事にならないと、日系の借り手はみんな出ていってしまいました」 怪しげな空気は、筆者が今年6月にカンボジア南部の港湾都市・シアヌークビルにある太子集団傘下のホテルを訪れた際も確認できた。 1階フロアには水族館ばりの巨大水槽と、成り金めいた中国人男性が集う豪華カジノ。さらにホテル内の高級サウナ(中国式ソープランド)の受付では、799ドル(約12万円)で日本人風俗嬢を抱けると説明されたのだ。 特殊詐欺のカネで造られた悪徳の城......。そんな表現がピッタリの施設だった。 【日本支社に突撃】 そこで気になるのが、太子集団の日本での動きである。 彼らは日本国内にある複数の子会社に出資し、オフィスを借りていた。 米国の制裁発表から約2週間後、登記簿やホームページ上の記載を頼りに実際に行ってみたが、東京の渋谷区神山町にあるプリンスジャパン、千代田区岩本町にある同社系列の不動産会社キャノピーサンズデベロップメントジャパン(以下、キャノピー日本)はいずれも閉鎖されていた。 関係者のホームページやSNSも、消えたり、関係者限定の公開に変わったりしている。 キャノピー日本の事務所とみられる大阪府岸和田市内のオフィスも閉鎖、4階建てのビル1階の社名の看板も外されていた。