高市首相の台湾有事発言は「百害あって一利なし」 元外務審議官がバッサリ「外交上何のプラスもない」
北朝鮮外交に長く携わった元外務審議官の田中均氏が22日放送のTBS「報道特集」(土曜後5・30)にVTR出演し、高市早苗首相の台湾有事を巡る発言について見解を語った。 【写真あり】高市首相「マウント取れる服」投稿が物議…「表現がヤンキー」の声 高市首相が「台湾有事は存立危機事態になり得る」と答弁した7日の衆院予算委員会から半月。強く反発した中国は日本産水産物の輸入手続き停止や日本渡航自粛を国民に呼びかけるなど対抗措置を打ち出し、影響は各方面へ広がっている。 田中氏は、高市首相が「台湾」と具体的に挙げたことは安全保障の鉄則から外れたものだとし、「外交上何のプラスもないわけだから。百害あって一利なしですよ」とバッサリと斬り捨てる。「地域のことを言った途端に相手はまさに敵視するわけだしね。防衛の概念で相手を刺激する必要性は全くない。あえてそれを言わないというのが安全保障の構想なんですね。それを高市首相はいとも簡単に言っちゃったと」と苦笑いした。 1972年の日中共同声明では「中国は台湾が中国の領土の不可分の一部であることを重ねて表明する」「日本はこの立場を十分理解し尊重」などと記されている。田中氏は、高市首相が「共同声明に従って行動する」と改めて表明すべきだとし「行動は首相にしかできない。“共同声明は大事だ”“日中関係は大事だ”“存立事態についての宣言の一部は取り消したい”ときちんと言うべき。そこからしか物事は始まらない」と自身の考えを述べた。