23日、韓国教育開発院によると、国内大学で正規学位課程を履修している外国人留学生は4月基準で17万9190人を記録し、10年間で3倍以上増えた。 これは語学研修など短期交流留学生を除いて専門学士·学士·修士·博士など正規学位課程を履修している人々だけを集計したものだ。
外国人留学生の新規流入が続いており、その規模も次第に大きくなっているという事実は学齢人口減少で悩んでいる国内大学に恵みの雨のようなニュースだ。 特に、大学院は留学生のおかげで新しい活路を見出すことができた。
全国大学院の在籍生数は2015年33万3478人から今年35万1774人へと5.5%増加した。 学齢人口が減る渦中にもこのように学生数が増えることができたのは、この期間に修士·博士課程の留学生が2万2767人から5万9040人に159.3%増加したおかげだ。
自然に大学院で占める留学生の割合は大きく増えた。 修士·博士課程の全体在籍生の中で留学生が占める比率は2015年6.8%から今年16.8%に拡大した。 大学院生6人に1人が留学生であるわけだ。 学位課程別に修士課程は15.7%が外国人留学生で構成され、博士課程は19.9%が留学生で満たされた状態だ。 高麗大学教育学科のホン·フジョ教授は「韓国の大学が財政問題を解決するためにいわゆる『看板商売』をしながら大学院に学生たちを誘致している」と明らかにした。
大学院で外国人留学生が増えたのは、今後の大学競争力強化の側面でも意味があるという評価だ。 優秀人材の確保競争が激しくなっている状況で、国内大学は修士·博士級の研究人材を安定的に誘致できるようになった。 ソウルのA私立大学の関係者は、「一部の理工系大学院は、研究室の運営が外国人大学院生に左右されるほどだ。 国内志願者が減っている状況で留学生たちが空白を埋めている」と話した。
留学生たちの出身国家が多様化しているという点も注目に値する。 過去には中国出身の学生が圧倒的な割合を占めた。 中国内の激しい入試競争から押し出された学生たちが「プランB」で韓国に留学に来るケースが相当数だった。
最近ではベトナム·モンゴル·ウズベキスタンなど多様な国家学生たちが韓国大学に進学している。 これら留学生から韓国で学位を受けるということは、自国で競争力を高める核心資産と評価される。 過去、韓国有数の人材が米国·日本·ドイツなどに留学したように、開発途上国の人材が韓国を訪れているということだ。
芸術·体育系列で留学生の増加が目立つ姿も目立つ。 韓流の拡散とKコンテンツ産業の成長に支えられ、国内大学の音楽·舞踊·デザイン·映像関連専攻は類例のない好況を享受している。 全体学位課程の留学生のうち、芸術·体育系列を専攻する人は、15年の4391人から今年は2万1447人へと、10年間で388%増えた。 このうち、大学院だけを切り離してみると、同期間、芸術·体育専攻の留学生は1327人から1万247人へと672%急増した。
ただ、外国人留学生が急速に増えているのは、バラ色の展望だけを意味するわけではない。 留学生が急増し、大学関係者らはコミュニケーションに困難を訴えている。 ソウルB私立大学の教授は、「学部留学生の中には、4年生になるまで基本的な韓国語さえ駆使できないケースが少なくない。 授業の質もそれだけ落ちるしかない」と話した。 C大学の教授は「一部の大学では留学生だけで構成された学科や専攻を運営している。 韓国人学生と交流することなく、留学生同士だけで付き合って卒業するケースも珍しくない」とし、「キャンパスに巨大な島ができた」と話した。
財政収入に汲々としている大学が無理に留学生を誘致し、ずさんな管理問題も大きくなっている。 共に民主党のチン·ソンミ議員室が教育部と法務部から提出された資料によると、8月基準で不法滞在留学生は3万2874人に達する。 当初、学業が目的ではなく、金儲けのために入国した事例も少なくないという話だ。
専門家らはこれから留学生誘致政策のパラダイムを「量的拡大」から「質的管理」に転換しなければならない時点だと口をそろえる。 無分別に留学生を受け入れるのではなく、入学段階で検証を強化し、入学後には体系的な学事管理と生活支援が後押しされなければならないという指摘だ。
全北(チョンブク)大学社会学科の薛東勳(ソル·ドンフン)教授は、「外国人誘致が大学経営のために必要だが、今のように授業の質を落とすほど外国人誘致にだけ熱中するのは答えではない」とし、「大学がどんな科目を特性化するか悩み、その大学だけの特別な競争力を備えて内実化する努力が必要だ」と話した。
[ヤン·セホ記者]