オーストラリア市民党全国委員長「高市首相の発言は極めて破壊的」
【新華社シドニー11月22日】オーストラリア市民党のロバート・バーウィック全国委員長が20日、新華社の取材に応じ、日本の高市早苗首相による最近の発言は極めて破壊的で、日本の安全保障に無益であるばかりか、地域全体の安全も損なうとの見方を示した。
バーウィック氏は、高市氏は長年にわたり日本の平和憲法の形骸化を企てており、首相就任後も同様の姿勢を続けていると指摘した。第2次世界大戦中に中国、オーストラリア、朝鮮半島など多くの国や地域の人々に対し残虐行為を行った日本の戦犯に同情を示しており、発言は地域の安全にとって非常に破壊的だと述べた。
また日本が自国の侵略行為をしばしば「自衛」と称してきたことは歴史が証明していると強調。「九・一八」事変(柳条湖事件)を例に挙げ、「日本軍は中国東北部の鉄道線路を自ら爆破し、それを口実に脅威を主張して中国に侵略した。中国侵略日本軍は民間人に対し、悪名高い731部隊による人体実験を含む極悪非道な罪を犯した」と述べた。
バーウィック氏は、日本国内で右翼的で過激なナショナリズムと軍国主義が台頭しており、高市氏の発言は中日関係を大きく損ない、地域の経済関係や将来の協力にも影響を及ぼしているとの考えを示した。日本が第2次大戦中にオーストラリアのダーウィンやタウンズビルを空爆し、オーストラリア人捕虜を虐待したことにも言及し、高市氏の発言と日本による残虐行為を否定する態度に警戒すべきだと呼びかけた。