Blue Kenshi   作:外道カヤノ

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16.対面

 

「私はそうだと思わない」

 

 ヒナの言葉は、アレサの質問を断ち切った。

 

「あなたを怖がることは、あなたの同胞のサッドニール教授にも、恐怖を向けることと同じ」

「ほう」

 

 目先にいる少女に、ヒナは狼狽えなかった。

 自らを強者だと驕る者は、それほど大したことはない。ゲヘナで生きてきた、ヒナの経験則だ。そうした者の九割は、自分でなくとも簡単に手を下せる輩だったからだ。

 だが、彼女は違う。

 

 ぱっちりと開いた可愛らしい目つきだが、表情全く可愛げがない。人殺しをしたことがありそうな、いやある、悪い顔でヒナを見つめる。

 しかし、ヒナは臆さなかった。

 

 

 

 

 

「あなたが居た世界では、それが必要なことだった。そうでないなら、あなたは剣を抜かない」

 

 

 

 

 

 図星、とは少し違う。ただ褒められたとも思えない評価に、アレサは感心を隠さなかった。

 

「話は聞いていたとはいえ、初対面の割に、高く買っているじゃないか。案外、そういう人間性を見抜くのは得意か?」

「……ゲヘナの治安は、少なくともあなたが居た世界と似通っている部分がある。その上で、私は色々な人たちを見てきたから」

 

 最強の戦力として、ヒナは様々な不良たち、大人たちと逢って、対峙した。その経験値は、並の生徒とは比べ物にならない。一目見てアレサを判ずることができる能力は、確かにあるのだろう。

 なんとなく()()()()()()()()()()()()ような気もしたが、あえてアレサは聞かないことにした。

 

「まあな。私は確かに必要だったから人殺しに手を染めた」

 

 故に、彼女に答える。

 

「あの世界では、毎日、どこで、誰が、人を殺そうが、誰も見向きもしない。法が残骸として残っていたが、それらは人を人たらしめるルールとして機能していなかった」

 

 いちゃもんをつければ勝ち。人を殺しても証拠をでっち上げれる。気に入ったものは権力で手に入れる。力さえあれば誰だって人攫いになれる。金が無ければ盗めばいい。

 それがまかり通る世界に、法などあって無いようなもの。むしろそれは、都合の良い言い訳に使われていた。

 

「人喰い種族なんてのもいたし、人間男性以外は皆死ねばいいなんて思想の国もあった。殺さなければ明日を拝めなない、そんなクソみたいな環境がそこら中にあった。最終的には暴力が勝った。知性なんて言語プロセッサを動かす程度しか無かった」

 

 醜いものばかりだった。それでも、醜いものばかりの世界に生まれた以上、どうやっても足掻くしかなかった。たまたま仲間になった者、流れでついて行くと決めた者、気分で誘った者を集め、アレサは力を付けていった。

 

 物語のモブのように、あっさりと退場する人生から抜け出したい。

 そう()()()()()()()()()、世界そのものに憂うようになったのは、いつからだったか。

 

 

 

 

「殺し殺され、死してなお生きて、ようやくマトモな知性と理性を身につけて、世界を旅して俯瞰しても──世界を滅ぼすことは必要なことだった。私は、そう判じた」

 

 

 

 

 もし最初から、キヴォトスに生まれたのなら、もっと違う倫理観が根底にあっただろう。しかし、あの世界に生まれ、何度も死を実体験した彼女は、魂の芯まで人殺しを是とする常識に染まっている。

 

 生き方を選べない以上、やり方も限られてくる。最初から詰んだ状態の人間しかいない世界で生きようとすれば、できることは醜悪な手段しかない。それが何千、何万といる世界ならば尚更だ。

 その上で何度もリトライする機会があったアレサも、同じ手段を選ぶしか無かったのだから。

 

 もう少し賢ければ。もう少し人々が暴力的でなかったら。もう少しだけ、世界に希望があれば。

 願わずにいられなかったモノが結局無かった以上、アレサが選べる選択肢も、また少なかった。

 

「──まあ、私はそれらと比べれば、幾分か理性的であると自負している。少なくとも、喧嘩を売られることが無ければ、私は暴れはしない」

 

 にしてもだ。と、アレサは溢す。

 

「お前、後輩の教育は行き届いているのか?」

「……!」

「それが()()()なら、もう少しどうにかしろ。依頼や交渉の方が、先生を取得できる確率はあっただろうに。かといってアレがゲヘナの武力だと思えば、軽過ぎる。あの体たらくでよく治安部隊と言えたものだ」

 

 アコの暴走が、単に悪意あるものではないのを、アレサはあの様子から察していた。判断材料としてヒナの表情やシナシナっぷりを見てからだったが、逆にヒナの登場が無ければ、サッドニールにこの状況を問い詰めていただろう。

 

「いや、そんな時間も捻れないのか? ……今回は不幸な事件だったな」

「……アコにはキツく言っておく」

 

 一層、ヒナの姿が萎んだように見えた。

 

「あの手合いは、お前からの言葉だったらなんでも悦びそうだ。サッドニールに全部任せてとけ。というかアイツ、なんか私兵を雇っていたように見えたが」

「『算術工学部』よ。サッドニール教授が、自分で研究室を作ったの。あの子たちはその部員ね」

「へぇ、冒険家だったアイツが教鞭か。バーンが見たら泣いて喜びそうだ」

 

 酸性雨降り注ぐ第二の故郷(『デッドランド』)に引きこもり、世界を憂いていた彼のことを思い出す。名前の通り悲観主義者な彼が、生徒の未来のために励み、教授と呼ばれているのだ。今は叶わないが、アレサは彼とすぐにでも会いたくなった。

 

 そんな時、

 

 

 

「──うへぇ、遅れてごめん……なんて言えなさそうな状況」

 

 

 

 彼女がやってきた。

 

「遅かったじゃないか。もう騒ぎは終わったぞ」

「あれ、じゃあもう後始末してる感じ?」

「それももう終わりつつある。アヤネと先生が、襲撃側の事務対応をしているところだ。あぁ、ヒナ。コイツは……ヒナ?」

 

 アレサがヒナの顔を見るが、どこか様子がおかしい。まるで幽霊でも見たかのように、目を見開いて驚愕していた。

 

「……小鳥遊、ホシノ? まだ、アビドスに残っていたのね」

 

 遅れてやってきたホシノの姿を、ヒナはまじまじと見つめる。アレサはヒナに顔を向けるが、本人は「分からない」と、顔で訴えた。じゃあ知っているのか? と二人はヒナに顔を向けた。

 

「…… 情報部にいた頃、各自治区の要注意生徒たちをある程度把握していたから」

 

 その中でも、ホシノは特段に目を引いていたのだろう。ヒナは記憶を焼き直すように見つめ、踵を返した。

 

「今回の件は、改めてサッドニール教授から連絡が来ると思う。ゲヘナの面子は、責任持って私が全員帰すわ」

「……えー、本当に私がいない間に全部終わってんじゃん」

「ホシノは後でアヤネと先生に頭を下げておけよ……ではな、ヒナ。今度は万屋Kenshiで、縁があればだ」

「ところでサッドニール教授って誰? 新しい先生?」

「まあ似たようなものだろう。シャーレでなくゲヘナ所属らしいが」

 

 ヒナが倒れ伏す風紀委員会の皆に声をかけ、無理やりにでも起こしてゲヘナへ帰してゆく。起きたばかりのイオリが噛み付いてきたが、そこはヒナが睨みを効かせた。

 後にアヤネと先生、サッドニールの対談が終わり、一週間後に正式な謝罪の場を設けることが約束された。ホシノはそこで、改めて対策委員会の委員長として役割を果たすことになるだろう。

 

 去り際、ヒナがホシノを失望の目で見ていたことは、ホシノもアレサも、感じ取っていた。

 

 

 

 

 

 △▽△▽△▽△▽△▽△

 

 

 

 

 

 深夜。

 アビドス自治区であった場所。廃ビルの一つに、足音を立てることなく侵入する者がいた。古びて塗装が剥げた階段を上がり、電気が通っていないというのに、仄かに明かりが漏れている部屋へと入る。

 

「クックック……お待ちしていましたよ」

 

 執務室だったのだろう。鉄のデスクと、書類が入った棚だけの、寂れた部屋。デスクの席に座る『黒服』は、招き入れた者を恭しく歓迎した。

 

「お初にお目にかかる。『黒服』、だったか?」

「えぇ。呼称によって与えられた名ですが、その認識で間違いありません。初めまして、剣士『アレサ』。いえ、鉄杖アレサ、と呼ぶべきでしょうか」

「どちらでもいい。私はお前と、話がしたかったよ」

 

 わざわざ対面に用意されたソファーに、来訪者──アレサはどかっと腰をかけた。

 

「クックック……自ら【ゲマトリア】へ飛び込もうとする生徒は、貴方が初めてでしょう」

「御託は良い、と言ったが」

「焦らずとも、私は貴方に用件をお話ししましょう。──鉄杖アレサ、貴方にはアビドスから手を引いていただきたいのです

 

 アレサの目が細まる。警戒ではなく、彼女が浮かべたのは笑みだった。

 

「手を引け、とは?」

「先に言うべきでしたね。我々は、貴方と、貴方が起業した万屋Kenshiと敵対するつもりはありません。貴方は我々と同じ、異なる『外』からといえど、来訪者であることに変わりありません」

 

 黒服──もとい【ゲマトリア】は、キヴォトスの『外』から訪れた、「不可解な存在」だ。そこは『先生』と同じだが、明らかに一般人の出である先生と違い、彼らは先生とは異なる『外』から訪れているのだろう。

 ただ、それはアレサも同じである。

 

「観測者として、探求者として、研究者として──敵対ではなく、むしろ互いに手を取り合えると考えています。一応お訊きしましょう。我々と協力しませんか?」

「研究なら興味は確かにあるが、そんな情けない()()()()に惹かれて、手を取りたくはないな」

 

 一蹴。それも黒服を侮辱した上で。しかし、予想通りだったのか、はたまた自身に置かれた状況を視たのか、黒服は笑いを漏らしながら続けた。

 

「クククッ……貴方はカイザー共々、私たちを調べていた様子。ならば、言わんとすることは理解できていると思いますが」

「あぁ。だが、これでようやくお前たちゲマトリアが欲しがっていたものが見えた──小鳥遊ホシノ、あるいは奴の中にあるものか

「……! クッ、クックック……!」

 

 くつくつと笑う黒服だが、アレサの指摘通りだった。

 ゲマトリア──その中でも、黒服が欲していたのは「小鳥遊ホシノ」。正確には、彼女に宿る「キヴォトス最高の神秘」に、黒服は惹かれていたのだ。二年前、ホシノがアビドスに入学してからずっと、虎視眈々と。

 

「ならば、お分かりでしょう。私が小鳥遊ホシノを欲するために、カイザーと手を組んでいることも。そして、()()()()()()()()()()()()()()()()()()。なのに、貴方は彼女に、アビドスに手を差し向けようとしている」

 

 アビドスはカイザーに追い込まれた。返しきれない借金に漬けられ、残すものはたった五人の生徒と、移転されて形だけ残った、かつてはアビドスの分校だった校舎のみ。このまま追い詰められればアビドスは空中分解し、生徒はバラバラになり、そこでようやくホシノがゲマトリアの手に渡る。

 

 そういう手筈だった。

 

 そこに、【シャーレ】の『先生』が、()()()()()()が現れなければ。

 

「貴方が実感した通り、小鳥遊ホシノはキヴォトス最高の神秘の持ち主です。彼女を実験体として研究し、分析し、理解する。この興味深い実験こそが、私たちが観測を渇望していたもの」

 

 キヴォトスにおける『神秘』を、キヴォトスに生きる者たちが探求したことは少ない。その概念を知っていようと、近付こうとする者は居なかった。

 『外』から来訪した、大人たち以外は。

 

「真理と秘義を手にし、『崇高』を求める我々に、小鳥遊ホシノは必要な鍵と言えるでしょう。そのチャンスを、貴方は気分で害そうとしている」

 

 黒服はアレサに諭す。

 

「貴方も『神秘』に興味があったはず。それを扱おうと、努力されていたのもご存じです。()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()、我々は評価しています。そうですね、改めて協力して頂ければ、我々だけでは見つけられなかった『神秘』の解釈も、得られるかと」

 

 我儘な子供をあやすように。これ以上は『大人』だけの領域だと言うように。その上で、『大人』の舞台へ上がって欲しいと願うかのように。

 

「小鳥遊ホシノだけ諦めていただけるのであれば、アビドスは私が守りましょう。カイザーPMCもどうにか解決いたしましょう。そうすれば、彼女たちの重荷も少なくなるはずです。貴方が成そうとしていることには、私も協力でき──」

 

 

 

 

(さえず)りはもういいか?」

 

 

 

 

 ──黒服は、初めて命の危機というものを感じた。

 

 首筋、そこひひたりと密着する刃。1ミリでも動けば、食い込まんとする鉄の冷たさに、頬に冷や汗が流れる。

 黒服は、キヴォトスの埒外から訪れた者。故に単純な「死」など無いが、今の状況は確実な「死」の間隣に立っている。そう錯覚、否、実感させられている。

 

「アビドスを助けたいと思った。で、そのアビドスを構成するのはあの五人だ。一人欠けた状態のアビドスなど、奴らが認めんだろう」

 

 刃を、フォーリング・サンを向けているのは、立ち上がったアレサだった。呆れ返り、興味を失ったと言わんばかりに虚空を映す瞳が、黒服を捉える。

 

「『神秘』は興味ある。秘義だったか、キヴォトスの秘密に迫る歴史も、『崇高』とやらも、大いに興味あるとも。

 だが、その上で言おう。断る」

「……協力は、出来ないと」

「出来ないな。全く、どうしても小鳥遊ホシノが欲しかったのなら、やり方は幾らでもあっただろうに」

 

 まるで、子供だ。二人はそう思った。

 

「研究を行えるほどの知性と、豊富な知識、数多の武器を扱える技術と戦術に富み、他者を徒党に誘い込むカリスマ性がありながら、最終的に暴力に依存する貴方が、そう言いますか」

「舞台に上がりながらも観測者を気取り、自ら『神秘』に近づくことなく、遠くから『神秘』を解明しようとするのが意味分からん。何故もっと近くで見ない? 対話を行わない? 『大人』なら、選べる手段も多いんじゃないか?」

「…………」

「…………」

 

 沈黙。それも数十秒と長く、互いに硬直する。

 先に、アレサが剣を下ろすと、黒服は疲れたように椅子に背中を預け──

 

 

 

「クックック……クククッ!」

「クハッ、ハハハハッ!」

 

 

 

 二人は、堪え切れずに笑い出した。

 

「なるほど、確かに。研究者であり、観測者である……しかし、私は既にこの舞台にいる一人の『大人』だと。貴方は言うのですね」

「あぁ、そうだ。観客のくせに、「悪の組織」のようにコソコソ動いているから目立つんだ。それとも、それがお前たちに与えられた『役割』とでもいうのか?」

「クックック……肯定はしません。貴方が思う「悪い大人」であれど、「悪の組織」でありたいがために【ゲマトリア】の一員になった訳ではありませんから」

 

 笑いは絶えない。お互いにそれぞれ腰をかけたまま、今度こそ対話の姿勢に変わる。

 

「話は変わりますが、疑問を一つ」

「良いだろう。言ってみろ」

「貴方は何故、アビドスに、小鳥遊ホシノに救いの手を差し伸べるのでしょうか」

 

 黒服は、興味深そうに白い目を広げてアレサを見る。アレサは、一瞬口を開きかけたが止まり、その場で考え込む。

 また静かな時間が訪れ、アレサが答えたのは、その数秒後だった。

 

()()()()()()()()()()()()()。それは、理由になり得ないか?」

「──単純過ぎますね。いえ、()()()()()?」

「そうだ」

 

 そこに『大人』も、『子供』も関係ない。

 目の前で困った人間がいれば、救いたいと思う。単純な親切心。あるいは善性。

 

「今のホシノ(アイツ)は、昔の私だ。たった一つの失敗で、何もかもを失い、逃げ場を失い、ただ苦しんで死ぬしか出来なくなった──悲劇の踏み台(一回目の私)

 

 思い馳せるのは、アビドスとは異なる砂漠の地。『グレートデザート』と呼ばれる、【都市連合】が管理する大砂漠地帯。

 

「過去の話になるが、私はかつて、ただの一般人だった」

 

 運がいいことに、それなりに裕福な出だったと言えるだろう。酒場を営む父と、守衛の一人として国に貢献していた母。その間に生まれた、一人の()()。名前は「アレサ」。【都市連合】の環境下では恵まれた方だが、観測者目線で言えば「一般人」と言えただろう。

 何も力はなく、特筆すべき事柄もない。無難な人生を送り、いつか相手を見つけて子供を産んで死ぬ。まるで、物語のモブのような人物であった。

 

「当時は酒場を引き継いで、いずれは結婚ができそうな子と結ばれたいな。なんて、思っていたよ。ただ、その時は運が悪かった」

 

 偶然、その日は貴族が訪れた。都市連合の貴族は、権力がかなり高い。彼らのやることなすことは、法を無視して何でも許される。故に傲慢、故に怠惰、故に──暴君的存在であった。

 

「私はうっかり、貴族の客に思いっきり酒をぶっかけてしまってね。それ以降、私は貴族お抱えの侍に追いかけられることになり、街を出て行った」

「ふむ。続けてください」

「おわり」

「はい?」

「いや、これで終わったんだよ」

 

 思わず聞き返した黒服だが、アレサは懐かしむように頷くだけで、本当にそこで「終わってしまった」のだと察した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「広大な砂漠で二、三日、ずっと走り続けた。どこまでも広く、酷暑と極寒が交わる砂漠の中を逃げ続けた。そうして私は、誰に発見されることもなく、熱中症で死んだ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ──それが、最初の私だ。

 

 彼女は、その日から繰り返す者(プレイヤー)となった。

 





「バーン」

 北西のある場所にいるスケルトン。元々冒険家だったらしい。
 サッドニールと同じく、無条件で仲間になってくれる。



「デッドランド」

 中央に存在する、酸性雨が絶えず降り続ける場所。空を含めた環境が、全て黒々としている。酸性雨のせいでロボットしか住んでいない。遺跡や工場の跡地が大量にある。



「最初の一回目」

 何も情報無しにやると、きっとこうなるだろう。
 さあ、もう一度最初から。あるいは──

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