脅威のパワー…巨大ヒグマの異様行動 300kg超わな破壊 度重なる出動でハンター疲弊
重さ300キロを超える箱わなを押し倒す巨大なヒグマ。北海道では冬眠の時期が近づいてきていても、ヒグマの被害が相次いでいます。ハンターたちが対応に追われています。 【画像】ウシ66頭を襲い…農家を震撼させたヒグマ「OSO18」
巨大ヒグマ“400kg級”驚きの行動
雪が積もる中、現れたのはヒグマです。積もった雪の下から餌(えさ)を探すようなしぐさも見せます。 その後、カメラの間近に姿を見せたヒグマ。その丸々と太った体は粉雪で覆われています。 日付が変わった深夜1時ごろ、カメラに捉えられていたのはヒグマの異様な行動でした。 雪がしんしんと降り積もる中、箱わなを動かそうとするヒグマ。1度倒した箱わなを今度は左側に回り込み、倒した後もヒグマは押し出すように重さ300キロ以上の箱わなに執着。中に仕掛けられたシカ肉を狙っていたとみられます。 夜が明けると、積もった雪の上に設置された箱わなは倒れたままになっていました。 苫前町猟友会 林豊行会長(76) 「(箱わなを)かけた次の日に、もうひっくり返されていたので。やられたなという感じ」 普段から体を鍛えている自衛隊の隊員が6人がかり。やっとの思いで運ぶような箱わなを、いとも簡単に倒すほどの圧倒的なパワー。この巨大なヒグマを見て、ハンター林さんの脳裏には、あるヒグマの存在がよぎったといいます。 「400キロぐらいはあると思う」 9月に撮影された推定400キロ級のヒグマです。このおなかの肉の揺れ。同じ個体かは定かではありませんが、脂肪の付き方が400キロ級のヒグマと似ています。 この巨大なヒグマ。そのサイズや驚異的なパワーに驚かされるだけでなく、頭の良さもうかがえるといいます。 「正面には肉の切れ端が一つ食べたら、もう一つ奥にとまいてあった。それに目もくれず、後ろに行ってなんとかしようと。これを倒したクマは1枚も2枚も上手かもしれない」
日本最大の陸上動物 破壊力と速さ
日本に生息するクマは、ヒグマとツキノワグマの2種類です。 酪農学園大学 佐藤喜和教授 「ヒグマは北海道だけに今暮らしていて、ツキノワグマは本州と四国にだけ暮らしてます」 北海道だけに生息するヒグマのオスの体重は通常100〜250キロ、体長は150〜200センチほど。体重・体長ともにツキノワグマよりも大きく、陸上動物で日本最大です。 過去には規格外のヒグマもいました。つり下げられた巨体は体重400キロ、体長2.7メートルに達していました。 ウシ66頭を襲い、農家を震撼させたヒグマ「OSO18」。立ち上がった時の大きさは2メートルを超えると推定されています。 うなり声を上げ、箱わなの中で激しく暴れているヒグマ。先月、捕獲されたものは体重300キロもありました。 さらに体格だけではなく、パワーとスピードも兼ね備えています。 低い姿勢で一気に軽トラックと距離を詰めたヒグマは一撃でワイパーを破壊し、次の一撃でフロントガラスを割りました。 佐藤教授 「かなり速いと思いますね」 「(Q.時速50キロほど?)それぐらいは出ると思いますね」 「走っている車とぶつかれば、車はもちろん壊れてしまうぐらいでしょうし、例えば直径10センチかそこらの木だったら、簡単にへし折ることができる力があります」