「ヤバいと思った」首相の存立危機答弁引き出した立民・岡田氏「僕らは撤回の機会与えた」
立憲民主党の岡田克也元外相は20日、高市早苗首相が自身との質疑で、台湾有事で中国の軍艦による武力行使があった場合、集団的自衛権の行使が可能となる「存立危機事態」に当たる可能性があるとの認識を示したことについて、「最後はヤバいと思った」と述べ、想定外の答弁だったとの考えを示した。東京都内で記者団に語った。 【写真】中国局長、両手ポケットのまま対話 Xで物議「世界的には嫌われるだけ」 ■首相「どう考えても」「なり得るケース」 岡田氏は、7日の衆院予算委員会で、首相が令和6年の自民党総裁選に臨んだ際の発言を挙げ、「中国による台湾の海上封鎖が発生した場合を問われ、『存立危機事態になるかもしれない』と発言した」とし、「(岡田氏も)『絶対ない』というつもりはないが、どういう場合に存立危機事態になると考えたのか」と尋ねた。 首相は「個別具体的な状況に即して、すべての情報を総合して判断しなければならない」と答弁したが、岡田氏は「どういう場合に存立危機事態になるのか」「今の答弁では存立危機事態を限定的に考えることにならない」と繰り返し、尋ねていた。 その結果、首相は中国が軍艦などで台湾を海上封鎖し、来援する米軍に対する武力行使があった場合について「戦艦を使って、武力の行使も伴うものであれば、どう考えても存立危機事態になり得るケースだ」と答弁した。 ■岡田氏、首相の答弁は「逆に出た」 岡田氏は記者団に、台湾有事を巡る存立危機事態認定の是非を尋ねた意図について「存立危機事態は非常に法律上も答弁上も限定がかかっている。それを無限定にして『台湾有事は日本有事、存立危機事態』という言葉が政治家の中に踊っている」と指摘。 その上で、最終的な首相の答弁について「限定しない方に、(岡田氏の想定とは)逆に出てしまった」と述べ、台湾有事は存立危機事態に当らないといった考えを確認したい狙いがあったとした。 一方、首相は「~なり得るケースだ」と述べ、断定は避けている。 岡田氏は「そこに救いがあるとは思っている。でも、『どう考えても~』とくる」と複雑な表情を浮かべた。 ■「トップ会談の前に地ならしを」