佐賀市と久留米市を結ぶ路線バス「江見線」が来年10月1日に廃止されるのを受け、沿線の佐賀市、神埼市、みやき町の3市町は21日、共同運営により途切れることなく路線を維持すると公表した。複数の自治体が連携して運行するのは全国的に珍しいという。運行経費などに関連する議案を、それぞれ12月議会に提案する。

 運行区間は佐賀駅バスセンターから西鉄久留米駅まで約25・7キロ。運行する西鉄バス佐賀が24年、「深刻な運転士不足」を理由に、沿線市町に25年10月1日での廃止を申し入れた。沿線3市町は昨年6月、運行継続などを求める要望書を提出。これを受け、同社は廃止の1年延期を決めたが、それ以降の路線の存廃が注目されていた。