【常識崩壊】ほんとにマークダウンでスライド作れた!Obsidianで簡単作成
毎週の勉強会でスライドを作っていると、こんな悩みありませんか?
「内容はまとまったのに、スライドを整えるのに時間がかかりすぎる...」
「PowerPointでデザインを調整していると、肝心の内容よりも見た目ばかり気になってしまう」
「もっと効率的にスライドを作る方法はないかな?」
私も以前は同じ悩みを抱えていました。
特に毎週の勉強会では、スライド作成に予想以上の時間がかかって、肝心の準備時間が削られてしまうことが多かったんです。
こんにちは。
Knot-work(のっとわーく)です。
普段はウェブを使った集客マーケティングを担当している会社員ですが、毎週勉強会を実施しています。
日々スライド作成とその時間短縮法を試行錯誤しています。
そんな中で見つけたのが、Marpというツールでした。
Marp(Markdown Presentation Ecosystem)というツールです。これは、マークダウンでスライドを作成できる画期的なツールなんです。
実は、私も最初は挫折しました。
数年前にMarpを試したときは、マークダウン記法に慣れていなくて「なんでこんなに複雑なんだろう」と感じて、結局PowerPointに戻ってしまったんです。
でも、Obsidianを使い始めてから、Marpの真価に気づきました。
Obsidianの機能拡張として使うことで、私の作業スタイルに完璧にフィットしたんです。
この記事では、私が実際に使っている方法や、Obsidianでの設定方法、Marpの使い方を、できるだけ分かりやすくご紹介します。
Marpとは?
Marp(Markdown Presentation Ecosystem)は、マークダウンでスライドを作成できるツールです。
「マークダウンでスライド?」と思われるかもしれませんが、これが本当に便利なんです。
Marpの特徴
Markdownで記述: テキストベースでスライドを作成できるので、内容に集中できます
軽量: 重いアプリケーションを立ち上げる必要がありません
カスタマイズ可能: CSS(カスケーディングスタイルシート)でデザインを自由に調整できます
PDF/HTML出力: 様々な形式でエクスポートできるので、どんな環境でも使えます
特に嬉しいのが、Obsidianの機能拡張として使えることです。
わざわざ別ソフトを立ち上げる必要もなく、普段使っているObsidianの中で、そのままスライドを作成・編集できます。
テキストを打つ画面でプレビューも確認できるので、作業の流れがとてもスムーズなんです。
それでは、実際の使い方を見ていきましょう。
ObsidianでのMarp機能拡張の使い方
1. Marpプラグインのインストール
まずは、ObsidianにMarpプラグインをインストールしましょう。
手順はとても簡単です。
インストール手順
Obsidianを開く
設定(歯車アイコン)をクリック
「コミュニティプラグイン」を選択
「Marp Slides」を検索
インストールして有効化
注意点: 「Marp Slide」プラグインをインストールした後は、Obsidianを再起動しないとプレビューが表示されないことがあります。
2. 基本的なスライド作成
それでは、実際にスライドを作成してみましょう。
Marpでスライドを作るには、特別な書き方があります。
まずは基本的な形から見てみてください。
# スライドのタイトル
これは最初のスライドです。
---
# 2枚目のスライド
- 箇条書きも使えます
- **太字**や*斜体*も可能
- `コード`も表示できます
---
# 3枚目のスライド
## 小見出し
表も作成可能です。
**項目A**: 値1
**項目B**: 値2重要なポイント
まず、ファイルの先頭にmarp: trueを書く必要があります。
これは「このファイルをMarpでスライドとして扱ってください」という指示です。
マークダウンではない記述に気づきましたか?
実はこれはフロントマター(ファイルの先頭に記述するメタデータ)と呼ばれるもので、Marpに関する設定を書き込んでいます。
フロントマターについては後ほど詳しく説明しますので、まずはこの形を覚えておいてください。
スライドの分割方法
スライドを分割するには、---(ハイフン3つ)を使います。
これがスライドの区切りを示すマークです。
# 1枚目のスライド
内容を書きます
---
# 2枚目のスライド
次の内容を書きます
---
# 3枚目のスライド
さらに次の内容を書きます重要なポイント
---の前後には空行を入れることをおすすめします
空行がないと、正しくスライドが分割されない場合があります
1つのスライドに1つのメッセージを入れるのが基本です
スライド作成のコツ
私が実際に使ってみて気づいた、スライド作成のコツをお伝えします。
1. 1スライド1メッセージ
1つのスライドには1つのメッセージだけを入れる
複数の内容を詰め込むと、読み手が混乱してしまいます
2. 見出しを活用
スライドの構造が分かりやすくなります
3. 箇条書きは3-5項目まで
箇条書きは3-5項目に収める
それ以上になると、読み手が追いきれなくなります
4. 重要な部分は太字で強調
重要 のように太字を使って強調
読み手の注意を引くことができます
5. スライドの出力
スライドができたら、実際にプレビューしてみましょう。
Obsidianプラグインでは、コマンドパレットから簡単にスライドを出力できます。
プレビュー表示の手順
Marpで表示したいファイルを開く
Ctrl/Cmd + Pでコマンドパレットを開く/サイドパネルから出力ボタンをクリック
「Marp Slides: Slide Preview」を選択
画面右側にスライドのプレビューが表示される
サイドバーにあるMarpのアイコンからでもプレビューを表示することができます。
これで、作成したスライドが実際にどのように見えるかを確認できます。
私も最初は「本当にスライドになるの?」と半信半疑でしたが、プレビューを見た瞬間「すごい!」と感動しました。
5. スライドの編集と修正
スライドを作成した後、内容を修正したい場合は、マークダウンファイルを編集するだけです。
プレビューは自動的に更新されるので、リアルタイムで変更を確認できます。
よくある修正パターン:
スライドの順序を変更したい → スライドの位置を入れ替える
内容を追加したい → 新しいスライドを挿入
スライドを削除したい → 該当部分を削除
見出しを変更したい → # の後のテキストを変更
私も最初は「修正が面倒そう...」と思っていましたが、実際に使ってみると、マークダウンで編集する方がPowerPointよりもずっと簡単でした。
Marpの設定とカスタマイズ
YAML(フロントマター)の基本
YAML(ヤムル)は、スライドの設定を記述するためのシンプルなフォーマットです。
ファイルの先頭に---で囲まれた「フロントマター」を記述することで、スライド全体の見た目や動作をカスタマイズできます。
基本プロパティ
---
marp: true
theme: default
size: 16:9
paginate: true
header: 'ヘッダーテキスト'
footer: 'フッターテキスト'
---主要プロパティの説明
theme:スライドのデザインテーマを指定
size:スライドの画面比率や用紙サイズを指定
paginate:ページ番号の表示有無
header / footer:各スライドの上下に表示するテキスト
テーマの選択
---
theme: default # デフォルトテーマ
theme: gaia # シンプルなテーマ
theme: uncover # ミニマルなテーマ
---サイズの指定
---
size: 16:9 # ワイドスクリーン
size: 4:3 # 標準サイズ
size: A4 # A4サイズ
---Marp拡張機能のプレゼンテーション機能
Obsidianの「Marp slides」プラグインは、標準的なスライド作成に加えて、プレゼンテーションに特化した便利な機能があります。
プレビュー画面の右上にアイコンが並んでいます。
左から解説します。
プレゼンテーション機能
作成したスライドをプレゼンテーションするときに使います。
スライドが全画面表示になり、実際に発表に使えます。
スピーカーノート機能
スライド表示だけでなく、スピーカーモードも搭載していて、マルチ画面での環境でも便利にプレゼンテーションできます。
スライドの出力
ObsidianのMarpプラグインでは、作成したスライドを複数の形式で出力できます。
HTMLとして出力
コマンドパレット(Ctrl/Cmd + P)から「Marp Slides: Export Slide as HTML」を選択。
出力したHTMLファイルは、ブラウザで開くとスライド形式で閲覧・発表が可能です。
PDFとして出力
「Marp Slides: Export Slide as PDF」を選択すると、PDF形式で出力できます。
印刷や配布、オフラインでの利用に便利です。
画像として出力
「Marp Slides: Export Slide as PNG」や「... as JPEG」を選択すると、各スライドを画像ファイルとして保存できます。
資料の一部として活用したい場合に便利です。
プレゼンテーションで使うショートカット一覧
スライド操作
次のスライド: →, Space, PageDown
前のスライド: ←, Backspace, PageUp
最初のスライド: Home
最後のスライド: End
ObsidianのMarp拡張と通常のMarpの違い
ObsidianのMarp拡張と、通常のMarp(CLIやVSCodeなどで使うもの)にはいくつか大きな違いがあります。
まず、ObsidianのMarp拡張はObsidianアプリの中で動作します。普段使っているノートの中で、そのままスライドを作成・編集できるのが特徴です。
ノートの内容を直接スライドに反映できるので、資料作成の流れがとてもスムーズです。
一方、通常のMarpはコマンドラインやVSCode、ブラウザなど、Obsidian以外の環境で使います。
専用のエディタやコマンドを使ってスライドを編集する形です。
プレビューの仕方にも違いがあります。
ObsidianのMarp拡張なら、ノートを編集しながらすぐにスライドの見た目を確認できます。
通常のMarpでは、別ウィンドウやコマンドを使ってプレビューを表示する必要があります。
また、ObsidianのMarp拡張は、他のObsidianプラグインと組み合わせて使えるのも大きなメリットです。
ノートの管理や検索、タグ付けなど、Obsidianの便利な機能を活かしながらスライドを作れます。
出力できるファイル形式はどちらもHTMLやPDF、画像などに対応していますが、ObsidianのMarp拡張はObsidianアプリから直接出力できるのが便利です。
Obsidian Marp拡張のメリット・デメリット
ObsidianのMarp拡張を使うと、普段のノートをそのままスライドにできるので、資料作成がとても効率的です。
ノート内のリンクや画像も簡単に使えますし、編集内容がすぐにプレビューに反映されるので、見た目を確認しながら作業できます。
また、他のObsidianプラグインと組み合わせて、ノート管理や検索、タグ付けなども活用できます。
ただし、Obsidianアプリが必要なので、単体では使えません。
また、Marp本体の一部高度な機能やカスタムテーマが使えない場合があります。
外部の人と共同編集したり、Gitでバージョン管理したい場合は少し手間がかかることもあります。
Obsidianのアップデートによって動作が変わることもあるので注意が必要です。
通常のMarp(CLI/VSCode等)のメリット・デメリット
通常のMarpは、エディタや環境を選ばずに使えるのが強みです。
カスタムテーマや細かい設定も柔軟にでき、CI/CDや自動化と組み合わせて使うことも簡単です。
チームでバージョン管理しながらスライドを作りたい場合にも向いています。
一方で、ノート管理や内部リンクの機能はありません。
プレビューや編集の即時性はObsidianの拡張に比べてやや劣ります。
また、画像やファイルのパス管理が煩雑になりやすい点もデメリットです。
このように、ObsidianのMarp拡張と通常のMarpにはそれぞれ特徴があり、
自分の作業スタイルや用途に合わせて、どちらを使うか選ぶのがおすすめです。
AIを活用したスライド改善
ただ、Marpを使ってスライドを作成するだけでも効率的なのですが、AIを使ってもっと効率化させましょう。
AIを使ってMarpスライドを効率的に改善するためのプロンプト例をご紹介します。
AIを活用したスライド改善プロンプト
基本的な修正プロンプト
以下のMarpスライドを修正してください。
【修正内容】
- スライドの構成を改善
- 箇条書きを整理
- 見出しの階層を調整
【現在のスライド】
[ここにスライドの内容を貼り付け]
【出力形式】
- MarpのMarkdown形式で出力
- フロントマターを含める
- スライド区切りは---を使用スライドの文字量調整・分割プロンプト
以下のMarpスライドの文字量を調整し、適切に分割してください。
【調整方針】
- 1スライドあたりの文字数を200文字以内に制限
- 重要なポイントを1スライドに1つに絞る
- 長い文章は箇条書きに分解
- 視覚的な余白を確保する
【現在のスライド】
[ここにスライドの内容を貼り付け]
【出力形式】
- MarpのMarkdown形式で出力
- スライド区切りは---を使用
- 各スライドに適切な見出しを付与
- フロントマターを含める
【注意事項】
- 情報の重要度に応じて優先順位をつける
- 読み手が理解しやすい論理的な流れを維持
- 箇条書きは3-5項目以内に収める視覚的階層改善プロンプト
以下のMarpスライドの視覚的階層を改善してください。
【改善ポイント】
- 見出しの階層を明確にする(# ## ### の使い分け)
- 重要な情報を太字や色で強調
- 箇条書きのインデントを整理
- 図表やコードブロックの配置を最適化
【現在のスライド】
[ここにスライドの内容を貼り付け]
【出力形式】
- 適切なMarkdown記法を使用
- 視覚的な区切りを明確にする
- 読みやすさを重視したレイアウト
【デザイン原則】
- 1スライド1メッセージ
- 左揃えで統一感を保つ
- 適切な行間と余白を確保情報整理・構造化プロンプト
以下のMarpスライドの情報を整理し、構造化してください。
【整理方針】
- 情報を論理的な順序で並べ替え
- 関連する情報をグループ化
- 不要な重複を削除
- 結論を明確にする
【現在のスライド】
[ここにスライドの内容を貼り付け]
【出力形式】
- 明確な導入・本論・結論の構成
- 各セクションに適切な見出し
- スライド間のつながりを明確にする
【構造化のポイント】
- 問題提起 → 解決策 → 具体例の流れ
- 時系列や重要度順での整理
- 比較表や図解の活用総合改善プロンプト
以下のMarpスライドを総合的に改善してください。
【改善内容】
- 文字量の調整と適切な分割
- 視覚的階層の明確化
- 情報の整理と構造化
- デザインの統一
【現在のスライド】
[ここにスライドの内容を貼り付け]
【出力形式】
- 完全なMarpのMarkdown形式で出力
- フロントマターを含める
- 各スライドに適切な区切りを設定
【品質基準】
- 1スライドあたり200文字以内
- 1スライド1メッセージの原則
- 読みやすさと視認性を重視
- 論理的な情報の流れを確保まとめ
ObsidianとMarp機能拡張を組み合わせることで、スライド作成が劇的に変わります。
3つの大きなメリット
効率性の向上 - マークダウンで素早く作成、デザイン調整の時間を大幅短縮
思考の連続性 - ツール切り替えがなく、集中力を維持できる
知識ベースとの連携 - Obsidianの情報をそのままスライドに活用
以前は「今日はスライド作りの日だ...」と憂鬱でしたが、今では「さっと作ってしまおう」という気持ちになれます。
マークダウンで素早くスライド作成できる効率性の高さ
Obsidianの情報を知識ベースとして使って参考資料を見ながら執筆できる
スピーカーノートやレーザーポインターなどの発表支援機能も充実
「スライド作成に時間がかかりすぎる」「デザイン調整で集中力が切れる」という悩みがあるなら、ぜひ試してみてください。
最初は「マークダウンでスライド?」と疑問に思うかもしれませんが、一度使い始めると、その便利さに驚くはずです。
きっと、あなたのスライド作成も劇的に変わるはずです。
さらにスキルアップしたい方へ
スライド作成の効率化は、ビジネススキル向上の一歩に過ぎません。
もしあなたが「このままじゃ成長できない...」「スキルアップしたいけど時間がない...」「同僚に差をつけられて焦る...」という悩みを抱えているなら、ぜひこちらの記事をご覧ください。
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