今日は4時40分に目が覚める。そういう眠剤の処方なのかもしれないなと思う。ただちと早い。
ところでこの地に住んで結構長いので、この病院にも色々と思い出がある。10年前、母をこの病院で看取った。前日に王子小劇場に『すべての犬は天国へ行く』と言う芝居を観に行く前に彼女を見舞ったのが会話ができる彼女と時間を過ごした最後だった。翌朝電話をもらって、慌てて病院までの道を走り病室に飛び込んだときには、もう心臓マッサージを受けていて意識がなかった。それでも当初想定していたよりは、かなり長い時間を病院にもらっていたけども、そして今もそれを感謝をしているけれども、やっぱり記憶には前日最後に彼女がいつもの口調で言った「いってらっしゃい」という言葉が際立って強く刻まれている。
その母が亡くなってほぼ10年、退院前には一度この場所を過ごした母のことも思い出せということなのかもしれない。
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