フォンテーヌから逃亡したいのに元水神様から逃げられない 作:桜紅月音
多分初めてお会いする方が多いでしょう。
うん、多分そうだ
という訳で初投稿と同じような感じで見てください
ここは、水の国フォンテーヌ邸
一度水に沈んだ国の後の物語
そんな、とある家の前で…
『シャルロットさんや、いい加減、僕に付き纏うのは辞めてください』
『だって、貴方について行けばネタが入るので、どこまでもついて行きますよ』
『はぁ…特に何もしてないんだけどなぁ…』
僕ことサクヤは、目の前にいるスチームバード新聞の記者である美少女シャルロットさんに、待ち伏せされ、呆れている所だ。
『何もしてなくて、ネタが入るならうちに来てくれたらすぐに活躍出来ますよ!』
なんて言われて、勧誘を幾千度び言われている。
彼女の上司で、編集長のユーフラシアさんからも誘われているが、断り続けている。
『その話はまた今度、本当に大事な用事があるんで帰ってもらっていいですか?』
『む〜分かりました。その用事ってなんですか?』
ここまで引かないのも彼女、記者としては良い所なんだろう。
今の僕にとっては、とてつもなく面倒な話
『ナヴィアと出かけるんですよ』
『それは大事な用事ですね。それなら、私はここで帰ります〜』
『サクヤ待った?あれ、シャルロット?2人で何かしてたの?』
そんな時、用事の相手であるナヴィアさんがやってきた。
『いや、いつもの奴だから大丈夫』
『ナヴィア、サクヤにスチームバード新聞に入るように説得して〜』
なんて事をナヴィアに言うんだ。
というか仲間を増やそうとするな
『それは、無理かな』
『なんでですか!』
『彼、フリーナ様から護衛やクロリンデから代理決闘人だったり色々と頼まれても断ってるんだから』
『それでも諦めるのは無理です。でも、今日は無理そうなので帰ります』
とシャルロットさんは嵐のように荒らして帰っていった。
『サクヤ、行こっか?』
『行くか』
シャルロットさんはこうして毎日やってくるので、慣れてしまったが、今日は朝から疲れた。
そのまま、ナヴィアに言われるがまま、付いていくと
『サクヤ、来たね!早速だけど、僕に付き合ってもらうよ』
椅子に座っていたフリーナ様に手を握られ、強制的に連れられていく。
ナヴィア…共謀者だったか…。
*
『だから、フリーナ様の護衛はクロリンデさんで充分じゃないですか。わざわざ僕に頼む必要ないでしょうに』
フリーナ様に護衛になってくれと頼むと言わんばかりに強く言われた
『確かにクロリンデも強いが、君だって強いじゃないか』
引く気がないこの人…
『何回言われても変わりませんよ?それに、僕はそういった仕事は苦手なんで…』
とフリーナ様に何回も断りを入れるのだが…
『でも、この前、大量のマシナリーを1人で倒したって聞いたけど?』
『シグウィンさんがマシナリーの部品がいると聞いたので』
『シグウィンのお願いだと何故、君は聞くんだ…
とにかく、君がうんと言うまで、今日は帰らせないから』
フリーナ様は、自分の目を真っ直ぐに見て指を指しながら言ってくるのだが
『フリーナ様…その誘いは、残念ですけどお断りさせて頂いて…クロリンデさんに頼まれた方が…』
『ほう、この僕の願いが聞けないのというのかな君は?』
と笑っていない笑顔で突き詰めるようにして顔を近づけてくる。
『ほら、シグウィンさんはヌヴィレットさんが大事にしている方なので…自分もそうしているというか…』
『それを言うなら僕も一緒だと思うけど…?』
『確かにそうですけど…』
『君は強いんだから、大人しく僕の言う事を聞いていればいいんだ』
『…はい』
こうして、僕は元水神から逃げる事ができない。
ランク60に到達するのって難しいですよね。
ナドクライまで後少し聖遺物厳選でもして楽しみに待ちましょう。
次回は儚い夢のどこかで