璃月の法律家といえば、煙緋
彼女の名前が1番に出てくるだろう。
本当に法律家と聞きたい服装をしている点を除けば、法律家と言われても不思議ではない。
「カケル、君は誰とも付き合っていないし結婚もしていないんだろ?」
「あーそうだけど…なんか嫌な予感がする」
「良い予感の間違いではないか?」
「お前にとってはな?これ大事だぞ」
本当に彼女が法律家なのかと疑ってしまう。
だって、こういう話になると隙が甘いというか…やらかしが多い気がするからなんだけど…
「大事なのは確かにそうだ。って話を変えるのではない」
「いや…そっちから始めた物語なんだけど…自分が悪い事になるのはおかしくない?」
「なんだ?私と言い合いで勝とうとしてるのか?」
「お前に言い合いで勝てた試しがないからやる気も起きないわ」
「そうだろ。伊達に法律家と名乗って居ないからな」
なんか腹たってきた。
そこまで大きくはない胸をドヤっと張られても意味が無い
「それでお前にとって良い話って何?」
「そうだった。カケルとの会話が楽しすぎて忘れる所だった」
「そういうのはいいから、早く要件を言ってくれ」
「コホン、カケル、私の恋人になってくれないか?」
…
だと思ったよ。
甘雨といい刻晴といい、これまた煙緋といい。
なんでこの短期間で告白してくるんだよ。
自分で言うのもあれなんだけど…かっこよくはないぞ僕…
うん…悲しくなってきたわ
「…帰っていい?」
「待て待て…私との話が終わって居ないのに帰ろうとするな」
と煙緋は、帰ろうとする僕を引き留め、お茶を出してきたのだが…
そのお茶がなんか色がおかしいのだ
「煙緋…やったな?」
「…何もしていないぞ」
こいつ…法律家とか言いながらナチュラルに犯罪を犯してるやんけ…
明らかに盛ったと言わんばかりに変色してるからなこのお茶
「そうか…そっちがその気ならこっちにだって対策はあるからな」
「ふ〜ん、カケルが私に勝てる要素はないと思うのだが」
ぐっ…確かにこいつに勝てた試しはない。
言い合いでは間違いなく負ける。ならば戦闘ならと思ったが、煙緋には神の目というあまりにも強すぎるご加護があるのだ。
それに対して自分は、一般人だ。
ならばどうだろう。勝てる要素なんてない。
「分かってて言ってんだろそれ」
「あーそうだ。カケルは私には勝てないからな。だからこそ、私が恋人になって守ってやると言ってるのだ。悪くはない話だろう?」
確かに悪くはない話だ。
法律家なら資金面でも問題ない。しかも煙緋はかなりの美女に入る。
断る要素の選択肢のカケラもないだろう。
「確かに…断る要素なんてないな…でも、これだけは言わしてくれ」
「なんだ?不満か?仕方ないなーそれぐらい聞いてあげようではないか」
「失礼な話なんだけど…僕…胸が大きい子が好きだから…その…煙緋は対象外というか…」
「カケル…セクハラで訴えられるのも、私の攻撃で燃えるのとどちらがいいか選べ」
「ひぃ…ごめんなさい」
その時の煙緋の目はガチで殺しにきていた目をしていた。
普通に怖かった。殺されると思った。
「全く…胸が大きい子が好きとか女の子の前で言う事はないな」
絶賛…煙緋から説教を食らっております。
仕方ないよな…あんな事を言えばこうなる。
「私だから許してあげるが。往生堂の堂主に言ったら殺されるからな気をつけないとだめだぞ」
「はい…それは気をつけます…」
胡桃だけには禁句だ
あの子は煙緋と違って、杖で刺してくる。
なんなら、葬儀してあげるからとか言いそうだもん
「でも分からないな」
「えっ?何が?」
「胸って言っても脂肪の塊じゃないか。大きいだけ損じゃないか。私くらいの大きさがベストだと思うんだが」
まぁ…大きいと苦労するって甘雨も言っていたし…苦労はしそうだよな。
全くないのはそれはそれで問題あると思うし…それだと煙緋が1番いいのか…
「この際だから、私を好きになれば良いのでは」
「それとこれは違う…」
いきなり何を言いだすかと思えば理解し難い事を言いはじめた。
「何故だ?胸の大きさも完璧。モラにも困らない。法律家で戦闘でも守れるんだぞ?どこに不満があるのだ」
うわぁ…一気に詰め込んできたな
「強いて言えば胸が大きい子がいいだけで…だから火を出そうとしないで…」
なんで胸の話をすると殺そうとしてくるのだ…
甘雨と煙緋…会わせたら行けない気がしてきた。気をつけよう…。
「ふん、次に話題に挙げたら、中までじっくり焼いてあげる事としよう」
「そこまで行ったら僕生きてないじゃん…」
「なら気をつけることだな」
「なんか納得してしないけど…気をつけるわ。特にお前と胡桃は」
この2人には胸の話題は禁句だな。
「そうしてくれたまえ。じゃないと本当にやってしまうかもしれないからな」
もう怖いわこいつ
「やるのだけは辞めてね」
と苦笑いで言うので精一杯だった。
煙緋ちゃん使っていけ
今ならフリーナとファントムで戦えるぞ