識者「しれっとは許せない」 京大が公開した沖縄・奄美の遺骨保管

京都大=京都市左京区で、野口由紀撮影
京都大=京都市左京区で、野口由紀撮影

 旧京都帝国大の研究者が1929~35(昭和4~10)年に沖縄本島と奄美群島(鹿児島県)の墓などから持ち出した遺骨を少なくとも計466体、京都大が保管していることを認めた。これまで遺骨持ち出しを問題視して返還を求める外部の声を受けても、訴訟以外では保管の有無すら答えてこなかったが、初めてリストを明らかにして返還手続きのガイドラインも示した。だが、今回の対応に至った経緯や理由の説明はない。「反省も謝罪もなく、しれっと出す態度だ」と識者は批判している。

HPに「ガイドライン」掲載も…

 京大はホームページで、「法人としての取組」の「その他」に、「人骨資料の返還手続に関するガイドライン」と題して掲載。「返還または移管協議を実施します」「希望する場合には、所定の申請を行ってください」などとし、ガイドライン、申請書、人骨資料のリストを添付している。

 7日現在のリストは全て「個人が特定できない人骨」で、自治体別に7件に分けて合計164の整理番号が振られている。それぞれに収集経緯として採集年、現在の地名、保管箱ラベルの地名、個体数を記載。判別できた144体については、成人・青年・小児の年齢区分、うち88体については性別(女性43、男性45)も記した。

 現在の市町村別では、鹿児島県は▽奄美市笠利町(奄美大島)の15カ所から33年に少なくとも計133体▽伊仙町(徳之島)の3カ所から35年に同計97体▽喜界町(喜界島)の11カ所から35年に同計130体――の同計360体。

 沖縄県は▽本部町の2カ所から33年に少なくとも計49体▽那覇市の1カ所から33年に同10体▽南城市の3カ所から33年に同計13体▽場所不明の県内から29年に同計34体――の同計106体が示された。

 ガイドラインでは、返還請求者が「当該人骨資料の祭祀を主宰すべき者」と認められる場合に返還に同意すると規定。確認書類の提出を請求者に求めている。だ…

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