【看病】痛みは我慢するものと言われ続けてきた彼女は、体調不良を隠してしまい…。
<概要>
いわゆる“毒親”と呼ばれる類の親に育てられてきた彼女。いつも元気な彼女だと思っていたが、辛い時や体調が悪い時も必死に隠し笑っていたよう。君を大切にしてくれない人は家族じゃない。代わりに俺が君を支えていくから、俺と家族になろう?
◇彼…とにかく優しく、彼女の全てを包み込んでくれる。彼女が辛い環境で育ってきた事も理解し受け入れてくれる。
◇彼女…幼少期から続く親子関係によって、辛い事を言い出せなくなってしまった。体調不良もバレるのが怖く、いつの間にか隠し上手になった。
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()…状況や動きの説明
〔相手:〕…相手のセリフ
【】…SEについて(あるとより良いが、なくても可)
<本編>
(いつも元気な彼女の体調が悪い様子)
なあ、今日行く所ってここだっけ?
…ん?なんか顔色が悪いように見えるけど、どこかしんどいの?
(大丈夫と取り繕う彼女)
えー?大丈夫そうは見えないけどな。
少し横になったら?何かしてほしい事があれば、遠慮せずに言ってよ。
ほら、背中さすってあげる。どういう風にしんどいの?
〔彼女:すぐ治まるから…。〕
すぐ治まるって…、そうなの?でも、放ってはおけないよ。
辛そうな彼女を前にして、放っておける彼氏なんていないから。
それに、顔色が…。どこか痛い?それとも気持ち悪い?
とにかくここに俺がいるんだから、何でも頼ってくれていいからね。
(優しくされた彼女が泣きだす。彼は意味が分からず困惑)
…え!?急に泣き出して…。そんなに辛いって事?
えっと、どうしたらいいかな?病院行く?救急車呼ぼうか?
〔彼女:違う…。優しいから…。〕
ん?…違う?辛くて泣いてるわけじゃないって事?
あ、俺が優しいから?いや、普通だよ。君の事がすごく心配だもん。
とりあえず、少し落ち着こう。ぎゅーってすると、ちょっとは安心しないかな?
よしよし…。泣いてもいいんだよ。涙は我慢するものじゃないからね。
あ、でもさ、気持ちが辛くて泣いてるってだけじゃないよね?
そもそも、どこか辛かったんだよね?どこか痛い?
〔彼女:生理痛で…。でも、我慢しないと…。〕
あー、生理痛か。結構辛いって聞くもんね。
え、我慢しなきゃって…。でも、かなり痛いんでしょ?
痛み止めあるから、飲んでゆっくりしよう。持ってくるから待ってて。
(痛み止めを飲ませる。初めて痛み止めを飲んだと言う)
…うん、薬はちゃんと飲めたかな。
それから、ココアも作ってきたよ。お腹を温めた方が楽になるはずだからさ。
…ん、何?痛み止めがどうしたの?
え、初めて飲んだ!?生理痛とか頭痛とか、今まで全部我慢してきたの?
いや、でもさ、今日の様子からして、毎月の生理も結構しんどいはずだよね。
痛みで気絶する人もいるって聞くし…。
まあ、お話は後にして、とにかく今は体を休めようね。楽になったら、お話はちゃんと聴くから。
お腹さすってもいい?よしよししながら、お腹を温めてあげる。よしよし…。
(彼女が、親に痛みは我慢するものと言われてきた事を話しだす)
どう?少しずつ痛みが治まってきた?
よかった。顔色も戻ってきたかな。
あ、お話?いいよ。ちゃんと聴くよ。
…うん、…うん。え?親に痛みは我慢するものって言われていたの?
小さい頃からずっと?だから、生理痛が酷くてもただただ我慢してたのか。
ん?おまけにお母さんは生理痛が軽い人だった?あー、それは尚更理解されにくいか。
でも、生理痛って辛いんでしょ?友だちもよく寝込んでたし。
お腹が痛くて気持ち悪くてフラフラするって…。男の俺でも、それくらいは知ってる。
…うん、…うん。
(ため息)はぁ~…。親に痛いって言うと、邪魔者扱いをされたか。構ってほしいだけって?
そっか。今まで大変だったんだね。
時々、君の親について話してくれるよね。だから、なんとなく分かってはいたけど…。
君が“毒親”って言う気持ちが、ちょっと分かったよ。子どもの頃なんて、親の言う事は絶対だしさ。
ん?それから喘息も?君、子どもの頃から喘息だったって言ってたけど、もしかして苦しくても我慢してた?
お医者さんは喘息って言うのに、親には信じてもらえない…、それどころかうるさいって言われて…。
そんなの辛すぎる。親じゃないよ、そんなの…。痛みも苦しさも、一人で耐えるものじゃないのに…。
(居ても経っても居られず、彼女を抱きしめる)
…ぎゅー。ごめんね、嫌だったら言って。
でも、君の話を聴いてたら、ぎゅーってしたくなっちゃって…。
そっかそっか。それで、こんなに生理痛で倒れそうでも、俺に言えなかったんだね。
俺たち同棲してるのに、今まで体調を崩した姿って見た事がなかったからさ。
体力があって、体も強い方なんだなって勝手に思ってた。
でも、ほんとは違うよね?言えなかっただけだよね?
(彼女が遠慮がちに頷く)
やっぱり…。ごめんね、気付いてあげられなくて。
生理痛だけじゃなくて頭痛とか喘息とか、それから風邪を引いた時だって…。
体調不良なんて色々あるのに、君はいつも元気そうに笑っててさ。
必死に隠してたのか…。我慢しなきゃって思ううちに、隠すのが上手になっちゃったのかな。
〔彼女:周りの人の反応が怖くて…。〕
ん?…そっか。周りの反応が怖いんだね。
そうだよね。親子関係の中で積み重なってきた事があるんだから。
自分の体調不良で、周りの人が不機嫌になる…そりゃ、言えなくなるよ。
今まですごく頑張ってきたんだね。ほんとにえらいよ。
〔彼女:会社で倒れた事もある…。〕
え!?会社で倒れた事もあるの?辛いって言えずに我慢しすぎて?
そこまで我慢しちゃうのか…。でも、言えない君の気持ちはよく分かるよ。
俺も、同じ立場だったら言えなくなると思う。一人で何とか隠して、我慢して…。
そうなっちゃうのが普通。君はおかしくなんかないよ。
(素直な気持ちを彼女に話す)
んー、君にとっては大事な親かもしれないけど、俺からすると許せないかな…。
そんなの家族じゃない。君の事を大事にしてくれないなんて…。
自分の親がいわゆる“毒親”だって分かってても、縁なんて簡単には切れないものだしね。
でもね、君を大切にしてくれない人は、家族じゃないんだよ。
もう、なるべく親には会ってほしくないって、そう思っちゃう…。
その代わりさ、俺が君の家族になるから。家族として、君を支えていくって誓うから。
…ね?ずっと俺の傍に居て?
〔彼女:家族…?〕
うん、そう。俺たち、家族になろうよ。君を守る為には、それしかないって思ったから。
俺は、君の親とは違う。何よりも君の事を一番に考えてる。
もう決めたから。俺と結婚しよう?
(彼女が頷く)
…いいの?よかった。ちょっとドキドキしちゃった。
俺には、何も遠慮しなくていいんだよ。体調が悪い時は、元気になるまで寄り添ってあげる。
悩みがあるなら、ゆっくり聴いてあげる。寂しい時は、ぎゅーってしてあげる。
今まで一人で頑張ってきた分、これからは俺と半分こしよう?ちゃんと受け止めるから。
(彼女にキス)
…ちゅ。君と出会えてほんとに幸せだって感じてる。
俺が絶対守るから。安心して、俺についてきてほしいな。
ふふ…。やっと笑ってくれた。今日は一緒にとことんまったり過ごそうか。
約束通り、君が元気になるまでしっかり寄り添うから。安心してね。
☆完☆