★西武編
球界屈指のスラッガーとして人気を博しながら、覚醒剤所持の疑いで逮捕された清原和博容疑者(48)。その転落の“予兆”は新人年から11シーズン在籍した西武時代からあったといわれる。同球団関係者の証言を元に、その行状を検証する。
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清原容疑者がいきなりスターダムにのし上がった、1986年のシーズンオフ。当時所属した西武で球団管理部長を務めていた故・根本陸夫氏が、父親のような口ぶりでクギを刺した。
「お前を寮から出すと社会のためにならない。社会の迷惑になる」
清原容疑者は同年シーズンで高卒新人ながら打率・304、31本塁打をマーク。パ・リーグ新人王に輝いた。この好成績を大義名分に所沢・若獅子寮からの退寮を申し入れたが、根本氏は首をタテに振らなかった。社会人として、野球人として、世間知らずの18歳の独立を認めることができなかったからだ。
グラウンドの内外で破天荒な行動をみせていた清原容疑者のブレーキ役が根本氏だった。凄みのある強面で、選手獲得では野球協約違反寸前の手腕を発揮して“球界の寝業師”と評され、“反社勢力”にもニラみを効かせたとされる人物だ。だが、その若者が起こした“事件”では後始末に奔走させられた。
清原容疑者がナンパした女性を若獅子寮内に連れ込み、これを知った女性の保護者が激怒し「警察に訴える」と球団に乗り込んできたのだ。